わんこな彼と雨の日曜日。ベッドから出られなくなる予感しかない…

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わんこな彼と雨の日曜日。ベッドから出られなくなる予感しかない… (ページ 1)

目が覚めると、心地よい温もりが私を包んでいた。

「ん…茉莉…」

低く甘えた声が耳元で囁く。
少しかすれた朝の声が、私の名前を呼ぶだけで胸がじんわりと温かくなる。

「…おはよ、朔」

そう言いながら彼の頭を撫でると、まるで子犬のように目を細め、私の首元に顔をうずめてきた。

(窓の外が暗い気がする。そういえば今日は雨が降るって天気予報でいってたな)

朔は大きな体で私を抱き込み、髪の匂いを嗅いできた。

「もっと、こうしてたい…」

朔の長い腕が、ぎゅっと私の身体を手繰り寄せた。
温もりがダイレクトに伝わり、少しくすぐったい。

「まだ寝るの?」

「うん。茉莉の匂い、すごく落ち着く…」

彼の鼻先が私の鎖骨あたりをくすぐる。

「わんちゃんだね」

「…茉莉限定の甘えん坊、だから」

くすっと笑いながら、彼は私の頬に唇を寄せる。そのままゆっくりと滑らせるように、こめかみ、耳元、そして首筋へ。

「ちょ、朔…朝から…」

「ダメ?」

「ダメ、じゃないけど…」

甘い吐息がくすぐったい。

「茉莉が可愛いから」

彼は私を見つめながら、さらに近づいてくる。少し頬を染めながらも、私は彼の髪を優しく撫でた。

「朔は、ほんとに甘えん坊だね」

「茉莉が甘えさせてくれるからこうなった」

悪びれることなくそう言いながら、彼はまたキスを落とす。今度はもっと深く、唇を優しく食むように。

「ん…もう、朝ごはん作らなきゃ」

「いらない。茉莉だけいればいい」

「ダメ、ちゃんと食べなきゃ」

「じゃあ、一緒に作る?」

「…結局、離れたくないだけでしょ」

「バレた?」

彼は無邪気に笑い、私の手をぎゅっと握る。そのまま指を絡め、唇にそっと触れた。

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