心折れた夜、やっと気持ちが通じたと思ったらいきなりオモチャ責めのお仕置き

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

心折れた夜、やっと気持ちが通じたと思ったらいきなりオモチャ責めのお仕置き (ページ 1)

「…こんなにそばにいるのにな〜…」
「でも花純、ちゃんとした告白はしてないんでしょ?さっさと告白しなよもう」
「…にしたって、よくあの執事さんの目を掻い潜って夜遊びになんか出られたね〜」

今は日付を回った深夜。
初めての夜遊びに付き合ってくれたのは女友達数人。
でも、執事には最低限の情報と心配を与えたくて、わざと【友達と遊んでくる】とだけメールしてスマホの電源を落としてやった。

私は執事の雅人に片想いをしている。
自分の気持ちに気付いたのは高校のときで、今は大学3年生だからもう5年は経ってる。

気付くまでは頼もしくて安心出来る存在って思ってただけだったんだけど、高校からは共学で他の男の子とも関わり告白されるようになってから、雅人へ抱く気持ちを自覚した。

自分の容姿がある程度整っているのは自覚してるから、振り向いてもらえるように美容も、内面磨きも頑張ってきた。
雅人は私より6歳も年上。

雅人からしたら私はお子様に見えるかもしれない。だから必死に大人の女性を目指して頑張ってきた。
少しでも早く並んで歩きたい。

でも、今回は心が折れてしまった。
理由は…

雅人が持ってきた縁談の写真。
縁談なんて、今どきまだあるのかって思うけど。
姻戚関係ってやっぱり経営の上では強くて、目に見えない鎖を繋ぎたがる所はまだ沢山ある。

前から両親に話を出されてはいたけど、雅人からこの話をされるのだけは嫌だった。
好きな人から他の男のこと勧められるなんて、たまったもんじゃない。こんな悲しいことないよ。

そんなこんなで、プツンときてしまった私はこうして友達に付き合ってもらったカラオケを出るのだけど…

「花純お嬢様」
カラオケの出口にいたのは、真っ黒な塊…ではなく真っ黒なオーラを纏った雅人で…

「あら♪お迎え来てくれてるじゃない♪」
「執事さん、ナンパはされましたけど、遊んでたの私たちだけで男はいなかったから勘弁してあげてくださいね〜♪」

「えっ、ちょっと待って2人とも!」
「良かったじゃん花純♪んじゃまた大学でね〜」

友達のひとりが私に小声で耳打ちした。
「実はさ、花純のとこのおば様から面白い情報GETしてあるのよね〜、だから早く告っちゃいな♡」
「…はぁ?」
「んじゃね〜」

ナンパの部分だけ妙に強調して、友達2人は颯爽と去ってしまった。

(良くない!ぜんっぜん良くない!カムバック!!!)
雅人に手を引かれ半ば強引に車に乗せられ、始終無言のまま家に着いたのだけど…

コメント (0)

コメントを書く