イケメンな宅急便のお兄さんに、アダルトグッズ好きだと勘違いされて…!?

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イケメンな宅急便のお兄さんに、アダルトグッズ好きだと勘違いされて…!? (ページ 1)

ピンポーン、と間延びしたチャイムが響く。
それを聞いた私は、部屋着のままソファから腰を上げた。

「はーい!」

ちらりとドアスコープを覗くと、いつもの宅配便のお兄さんだ。
逞しい体と精悍な顔付をしていて、少し目立つくらい格好いい。

私の家が彼の宅配エリアらしく、ぽつぽつと世間話をしていて、彼は私より二歳年上らしいことと、下の名前が春斗だということを聞いたのを覚えている。

格好よくて爽やかな彼は、OL生活で疲れる毎日の癒しだった。
彼の姿を見た私は、急いで廊下を進み玄関のドアロックを外した。 

「すみません、遅い時間に…」

部屋着姿の私を見た彼は、少し驚いたように目を開いた。
リラックスしすぎな格好に私はしまったと思ってサッと胸元を隠した。

「大丈夫ですよ。それ、うちの荷物ですか?」
「はい。この会社からの荷物、いつもここに届いていますよね。今日、荷物の破損があったらしくて。確認してもらえますか?」

破損と聞いて驚いてしまう。
たしかに彼の手の中の荷物を見ると、段ボールが少しへこんで宛名シールの部分が捲れてしまっていた。

あれ、荷物なんて頼んだっけ…、と頭の中でひっかかるけど彼を玄関の中へと招き入れた。
パタンと音を立ててドアが閉まる。
体の大きな彼が玄関に立っていると、妙に圧迫感がある。

「確認しますね」
「お願いします。これなんですけど…」

そう言って彼が私の目の前で段ボールの箱をゆっくりと開いて…私は驚きにひっくり返った声を出した。

「え…? ええ!?あの、え…これって…」
「この荷物、いつも何かと思っていたんですが…アダルトグッズだったんですね」

中から出てきたのは、プラスチックのパッケージに包まれたアダルトグッズだった。
小さなピンクローターに、大きくて黒々とした凶悪な見た目のバイブが入っていた。

「もしかして欲求不満とか…?」

違います。これ、私のじゃない。
そう思って首を横に振るけど、驚きすぎて声が喉に引っかかって出てこない。

目を白黒させている私のことをなぜか春斗さんがじっとりとした瞳で見つめて、まるで唸るみたいな低い声を出した。

「こんなの使うくらい、溜まってたんですか?」
「待って、ちが…んっ、!」

急に腕が伸びてきて抱きしめられたと思ったら、唇を塞がれる。
乾燥して少しかさついて、でも温かい唇が無理やり合わせられる。
唇を舌で舐められて、私はハッと我に返って彼の胸を押した。

「やっ、…やめて!」
「こんな玩具で慰めるくらいなら、俺が気持ちよくしてあげます」
「あっ、なに、まって…!」

じっとりと暗い瞳をした春斗さん。
彼は私の頭の後ろを掴むと、ふたたび唇を合わせてきた。

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