エッチな声の練習をしていたら、義弟に特別レッスンを受けることになって…!?

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エッチな声の練習をしていたら、義弟に特別レッスンを受けることになって…!? (ページ 1)

「あっ、だめ…ぇ…」

私は甘い嬌声を漏らす。

「ん、んん、そこ、気持ち、いい…」

男の太い指が下着の中で動いて、私は我慢できず背中を反らせた。

指が、遠慮なしに入ってくる。

「はっ、ぁ、ああっ!」

ぐちゅぐちゅと濡れた音が響いて、指が抜き差しを繰り返す。

こうされると、もう気持ちが良すぎて腰が揺れてしまう。男の指を喜びながら咥え込んでしまう。

私は甘い嬌声を上げ続けた。

の、だけれど…。

「んー、何か違うなぁ…」

私は持っていた台本を、ドサっとソファの上に置いた。

そうなのだ、今までの喘ぎ声は全部演技なのだ。

新人声優の私が次に挑戦するのは、いわゆるアダルト作品。

アダルト作品だからエッチなシーンが勿論ある。だから台本の読み合わせ真っ最中なんだけど、これが想像以上に難しい。

「あっ、だめ…ぇ、そこ、あぁっ」

文字に書いてある台詞を読んでみるけど、やっぱり難しいのだ。

「ん、ぁ…ああん!…うーん、何か違うなぁ…」

「…あのさぁ姉貴。練習熱心なのは良いんだけどさぁ」

「ん?」

「そういうの部屋でやってくんね?」

母親の再婚相手の連れ子で、義理の弟である敦が大きく溜息をつき、ソファに座る私を振り返った。

そう、ここはリビングなのだ。

「でもリビングで本読みすると台本覚えやすいんだもん」

「『だもん』じゃねぇよ…」

「あ、そうだ敦。AV持ってるでしょ?参考にしたいから何か貸して」

「持ってねぇよ!」

そう返してくる敦の顔は真っ赤だった。

「っていうか、姉貴その役出来んのかよ」

「え?」

「だって姉貴、処女だろ?」

「!」

そう返されて真っ赤になるのは、今度は私の方だった。

どうして敦がそれを知ってるの、と言いたいが口がパクパクとするばかりで言葉にならない。

「処女の姉貴が、その経験豊富なキャラを演じるのって結構難しいんじゃね?」

「うぅ…れ、練習すれば、出来る…もん…!」

「練習、ねぇ」

敦が呟いた途端、空気が変わったような気がした。

さっきまで観ていたはずのテレビはいつの間にか消されていたし、立ち上がった敦はそのまま私の隣に腰をかけてくる。

「敦…?」

「その練習、付き合ってやろうか?」

言い終わるより先に、私はソファに押し倒されていたのだった。

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