憧れの上司に一夜の相手を願い出ると、逆に快楽を植えつけられて逃げられなくなりました (ページ 2)

「こっちの気も知らないで…好き勝手言いやがって」
「ごめんなさ…、あっ！　まって、また…イっちゃ…っんん！！」

さっきから、この繰り返しだ。
もう十分ほぐしてもらったからと内海さんを求めても、彼は執拗に私の中を弄りさらに高みへと導いてしまう。
このままでは入れてもらう前に気を遣ってしまうと思い彼自身をねだるのだが、どうにも聞き入れてもらえない。
まるで自分が与える快楽を私に刷り込ませるように、内海さんからの愛撫が延々と続く。

「もう…お願い、します…っおかしくなる」
「…はぁ、俺に抱かれたいんだろ？　なら好きなようにさせろ」

再び唇を塞がれ、性急に舌を絡めとられる。
鼻をくすぐる同じシャンプーの香りに、胸がキュウっとざわめく。
今夜だけの関係なのに、こんな愛され方をしたら忘れられなくなってしまう…。
口づけを受けながらもうすでに蕩けている中を再びいじられ奥を柔らかくくすぐられると、私の身体に呆気なく快感の火が灯り、呼吸もままならないまま身体を震わせる。
子宮口が降りてきているのか、強烈な快楽がじわじわと身体全体に広がり、全身が痺れるほどに感じてしまう。
一際ぐりっと中を抉られ、あえなく達してしまった私を満足げに見下ろすと、内海さんはどこからかスキンを取り出して装着していく。

「っそれ…」
「ああ、佐藤がシャワー浴びてる間にフロントに頼んだんだよ。まさか生でヤるわけにもいかないしな」

息が整わないままに問いかけると、内海さんはカラになった個包装の袋を掲げる。

「なくても…いいのに…」

少し残念そうな口調でそう呟いた私に、内海さんは咎めるように「お前な、もう少し自分のことを大事にしろ」と言ってくる。
言葉とは裏腹に優しい手付きで頭を撫でられ、またも胸がざわめく。
優しくしないでほしい。
この抱いてしまった恋心を諦める為に抱かれるのに、こんな風に大事にされたら決心が鈍ってしまう。
おこがましくも、好かれているのかもとか、次があるのかもとか期待してしまう自分が腹立たしい。

「入れるぞ」

私の脚を大きく割り開き、熱く脈打つモノが濡れそぼった蜜口にあてがわれた。
待ちに待った圧迫感に歓喜した私の中は、吸いつくように内海さん自身を飲み込んでいく。
太くて硬いものが内壁を擦り、ゆっくり侵入してくる感覚に身を震わせながら堪えるものの、最奥をコツンと突かれるとあられもない声を発してイってしまった。
ようやく内海さんのものを受け入れられた喜びと、抱かれているのだという実感が湧いて、生理的なものとは別の涙が流れる。
内海さんはそれを労わるような目で舐めとると、私の腰を抱え直して抽挿を開始した。