サークル飲み会にて年下ロールキャベツ系男子にお持ち帰りされて食べられちゃう話

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サークル飲み会にて年下ロールキャベツ系男子にお持ち帰りされて食べられちゃう話 (ページ 1)

「かんぱーい!」

キンっとグラス同士のぶつかる音がする。今日は久しぶりのサークル飲み会。みんなそれぞれアルバイトやら講義で忙しかったせいで集まれなかったから集まれて本当にうれしい。
それぞれ好きなものを頼み、好きなように喋っている。愚痴を言う者もいれば彼氏の惚気をいう者など様々だ。そんな中で友達がこっちに話題を振ってきた。

「そういえば真奈はいい人いないの?」

「いないよー、好きな人はいるけどさ」

「え、うそ、誰々?」

周りの女の子たちが私の好きな人のことを聞き出そうと話しかけてくるが、話すつもりはない。なぜならその好きな人は今この場所にいるのだから。
ちらりと男の子たちが集まっている場所を見る。優くんがソフトドリンクを飲みながら何やら男の子たちと話し込んでいるのが見える。素敵だな、お酒飲まないんだ。

そんなことを考えながら視線を外す。優くんはかわいらしい雰囲気と少し高めの声を持ついわゆる草食系男子だ。一つ年上の私にも「真奈さん真奈さん」と子犬のように寄ってくる。
男の子が苦手な私にも優しく声をかけてくれて、慕ってくれる姿に心が惹かれてしまった。でも優くんは人気者だから地味な私なんか好きにならないよな、とすでに諦めている。

「で、本当に誰なの?」

友達からのやまない追及をごまかすかのようにご飯を食べてお酒を飲む。これ美味しいよー、などと話題をそらしながら飲んでいたらいつの間にか自分の限界を超えていたらしい。

「ちょっと、大丈夫?一人で帰れる?」

そんな友達の言葉に対してもにゃもにゃと言葉にならない声を出していた私を見ていた優くんがこう提案した。

「僕が送っていきます。僕お酒飲んでないから酔ってないし、タクシーに乗せて玄関前まで見送りますよ」

そう?悪いわね。なんて友達の声がふわふわした頭に聞こえる。優くんが送ってくれる?やっぱり優くんは紳士的な子だな。なんて考えていたら目の前にタクシーが止まった。
二人でタクシーに乗ると優くんが目的地を運転手さんに話しているのが聞こえる。あれ?私優くんにアパートの住所教えたっけ。なんて思いながらも眠気に負けて眠ってしまった。

*****

「あれ?ここは…」

目が覚めたら知らない部屋のベッドで横になっていた。まだ頭はうまく回らないけれど、とりあえず状況を確認するために部屋をぐるりと見渡す。
時計が目に入り見てみると今は深夜の1時のようだ。それにしてもここはどこだろう、家具とかシンプルでなんだか男の子の部屋って感じ…。
そうふわふわと考えているとガチャっとドアが開く音がした。

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