彼に抱かれながら、彼と初恋のお兄ちゃんを重ねて…いつものエッチより感じてしまう私

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彼に抱かれながら、彼と初恋のお兄ちゃんを重ねて…いつものエッチより感じてしまう私 (ページ 1)

私は芸人が好きだ。

元カレも今カレも芸人。そして初恋も…。

何気なくつけたテレビだった。

颯太お兄ちゃん…!

チャンネルを握る手に力が入る。

カッ…と体温が上がるのを感じた。

初恋の颯太お兄ちゃん。私が芸人好きになったきっかけを作った人。

漫才グランプリの決勝に残ってる。すごいよ、颯太お兄ちゃん!

「何みてんの?」

彼の声にハッとする。

すっかり存在を忘れていた。

「…漫才グランプリやってるよ。勉強のためにみたら?」

「俺はコント派なの」

つまらなそうな彼を尻目に、颯太お兄ちゃんの思い出に浸る。

何年振りだろう…。颯太お兄ちゃん、昔よりもカッコ良くなってる。

テレビ越しに颯太お兄ちゃんを見つめた。

想いを伝えることができなかった、恋心が蘇り胸が熱くなる。

「テレビより~俺とエッチしよ」

暇を持て余した彼に,無理やり床に押し倒される。

「ちょっと」

私は颯太お兄ちゃんが見たいの!

多いかぶさる彼を押し返そうとしたとき、

「華奈」

颯太お兄ちゃんが私を呼んだ。

えっ…颯太お兄ちゃん…?

「華奈。『お兄ちゃん』はいらない」

…颯太…?

彼と颯太お兄ちゃんが重なる。

私はゆっくり目を閉じた――。

*****

私は颯太の部屋で帰りを待っていた。玄関のドアが開く。私は駆け寄り抱きついた。

「颯太、優勝おめでとう」

「華奈のおかげだよ。ありがとう」

強く抱きしめられ、逞しい胸に頬を埋めた。

「裸で待っててくれたんだね」

「約束したから…優勝したら…って」

「裸の華奈をめちゃくちゃ愛していい、だろ?」

私は小さく頷く。

「まずはご褒美がほしいな」

「ご褒美?」

「華奈からの熱~いディープキス」

私は背伸びをしながら腕を首にまわし、唇をそっと押し付けた。

ついばむようなキスを繰り返す。

私を誘うように唇がそっと開く。誘われるままに舌を伸ばすと颯太の舌が絡みついてきて、唇から身体全体に悦びが広がる。

徐々に激しくなるキスに頭がくらくらした。

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