義理の弟からの告白を受け入れて、今日も深く激しく愛し合っています (ページ 2)

 ならどう伝えれば、いやらしいと思われずに触れてもらえるのか――矛盾した欲求に、頭を悩ませていると、廉也の手が耳から離れ首筋から肩、肩から胸元へと滑り落ちて、ブラウスの上から片側の乳房を緩く掴んできた。

「ぁ…っ」

 小さく背を跳ねさせアゴを引き、唇を離した。望んでいたこととはいえ、いざそれをされると恥ずかしさが勝り、唇を引き結んで目を逸らした。

「佳乃」

 至近距離で自分を呼ぶ声に、佳乃はそっと目線を上げる。熱の籠る目と視線が合わされば、彼は「いい?」と小首を傾げ同意を求めてきた。

 緊張と恥ずかしさから身を竦(すく)ませ、それを期待していたとは言わずにコクリと頷きまた目を逸らす。

「ん…」

 最初は遠慮がちにぎこちなく乳房を揉む手。正直に言えば、ブラジャーの厚く硬い布地が邪魔をし、触られているという以上の感覚はなかった。

 早く直に触れてほしいと密かに願う。

 しかし、それを口に出すのははばかられ、眉を顰(ひそ)めてその指がボタンにかけられるのを待った。

「緊張してる?」

 ふいに近づいた唇が佳乃の頬を掠(かす)めた。続く問いかけに、まさか――と、強がりから首を横に振ろうとするも、「心臓の音、凄いよ」との指摘に一気に耳までもが赤く染まる。

 答えられずにうつむけば、耳元でくすりと笑う気配がして、佳乃は悔しさから首に絡めていた腕を解いた。

「あ、当たり前でしょ…まだ、慣れてないんだから…」

 しどろもどろになりながら、反論とも言い訳ともつかぬ台詞を発した。

「もう、離して…」

 小馬鹿にするように笑い続ける弟の手を払い、胸からどけさせた。

「すねた?」

 その問いには答えずに、佳乃は顔を伏せたままブラウスのボタンを自ら外しだした。

 廉也とのセックスはこれで四回目。処女ではなかったとはいえ、弟であったはずの彼との関係の変化にはまだ慣れてはいなかった。

 ボタンを全て外し終え、ブラウスの合わせを左右に開くと黒のブラジャーに包まれた豊満な胸元が露わになる。

 大胆な行動に反して顔は燃えるように熱い。

 廉也の反応を確かめるために、チラリとその顔を盗み見れば、彼は瞬きもせずに深い谷間を凝視していた。

 佳乃はすぐに目を伏せて、背中側に手を回し、布の上からホックを外すと、照れ隠しに不貞腐れた声で「遠慮しないで」と告げた。

「…佳乃がしてほしいこと全部してあげるよ」

「――っ」

 伸びた手がブラウスの内側に入り込んで佳乃の両脇腹に触れる。くすぐったさに身を捩り、脇腹から胸まで身体のラインを辿る手のひらの動きに唇を噛んだ。

「――んっ」

 ホックを外したことで浮いたカップの下で、廉也の手が掬(すく)い上げるようにして両方の乳房を掴んできた。

 手のひらの温もりに背筋に震えが走った。遠慮を失った手が柔らかなその部分に指を沈めて揉みしだく。

 これだけでも気持ちはいい。でも、まだ足りない。

 佳乃は片手をシーツの上に突き身体を支え、もう片方の手で乳房を覆い隠すブラジャーのカップを掴み引き上げた。

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