配達員に犯されそうになっていたところに彼が帰ってきて…彼色に染まる甘い情事 (ページ 4)

ハァハァと、男の荒い息遣いが耳を掠める。

「大人しく、ヤられて」

そしたら、痛くしないからさぁ

男が、彼女を押し倒し、馬乗りになると、破れたティーシャツで香澄の手首を縛る。

そして、ニヤリと笑うと自分のズボンのベルトに手をかけ、自分のそそり勃つモノを見せつけるように、掴み出す。

「や・・だ・・」

「暴れちゃダメだってば」

男が香澄の下着に手をかける。

「イヤ・・いやぁぁぁッ・・助けて・・一史!」

香澄が叫んだ瞬間、がちゃり、とドアが開いた。

キャップを目深に被った長身の男が、ヌッと姿をあらわす。

「・・一史・・!」

「・・え?」

びっくりしたように一史が視線をあげ、反応して振り返った男と、その視線が交差する。

「・・たす・・けて・・!」

香澄の悲鳴に、はっと我に返り、そして、瞬時に状況を把握したらしく、唸るような重低音を発しながら、男に掴みかかり、香澄からひきはがす。

「てめぇ・・俺の彼女に何しやがる!」

そして、ボディブローを一発。

「死にたくなきゃ、今すぐ消えな!」

と、更に蹴りを一発、二発、三発。

男がうめきながら、玄関を這い出し、恐怖に顔をひきつらせ、よろめきながら逃げていく。

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