漫画家とアシスタントの甘あま歳の差エッチ (ページ 5)

俺はさらに絵莉に近づき、ヘアゴムを抜き取ると、無造作なお団子ヘアーがパラリとほどける。

「……いやっ!」

突然狂ったように叫ぶ絵莉。

「絵莉!落ちつけって!どうしたんだ?」

俺は絵莉の腕を掴む。

「…この顔、嫌いなんです」

「なんで?」

俺はそこで初めて絵莉のことを深く知ることとなった。

絵莉の両親は、母親の浮気によって離婚。

父親に引きとられた絵莉は、ことあるごとに「母親に似たその派手な顔が嫌いだ」と罵られてきたらしい。

「…父方の祖母も同じ理由で私の顔が嫌いなんです。学校でも女友達には『男に色目使ってる』なんて言われてハブられたりしました。そんなつもりは全くない。けど…この顔のせいで……!だから今まで目立たず、地味に生きてきました」

そのほうが何かと都合がよかったから、と絵莉は付け加えた。

全てを聞き終えた俺は、どう返答しようかと考えていた。

……

考えがまとまらない俺は、絵莉の髪に手を伸ばす。

その髪をひとすくいして、持ち上げた。

「……俺は、こっちのほうが好きだけどな」

「え?」

驚いたように目を見開く絵莉。

「メガネもないほうが好き」

「………」

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