彼氏とエッチの相性が悪い…憧れの上司に相談すると言い寄られ、そのまま… (ページ 2)

「ずいぶん飲んだ顔をしてるね。待たせてすまない。仕事が長引いてね」

東はスーツもネクタイも取ったワイシャツ姿で、ずいぶん寛いだ様子だ。光希にミネラルウォーターを差し出す。

「いえ、しらふじゃ話にくくて…」

「うん、じゃあ結論から言おうか」

「今の彼氏と別れて、僕と付き合わないか?」

「は?」

「体の相性が悪いと、これから先どんどん辛くなるよ。それともずっと演技をして、快感のないSEXを続けていくのか?」

光希はまだポカンと口を開けたままだ。

「彼氏にSEXが好きじゃない、気持ち良くないってもう言ってしまったんだろ?男はプライドの生き物だ、きっと彼氏は君を抱くのをためらうになる。SEXのない男女は、長続きしないよ」

アルコールのせいか、頭の中がごちゃごちゃで靄がかかったように不鮮明だが、そうかもしれないと思った。

「キスで感じたことは?」

自分で思っていたよりも近くで東の声が聞こえた。そちらに顔を向けると同時に、東が唇を合わせてきた。

東の舌が絡み付いてくる。全身の産毛がゾワリと逆立つ。

「んっ…んぅ」

押し退けようと東の胸を押すが、全く効果はない。東の右手は優しく、だがしっかりと光希の後頭部を押さえている。

唇と舌が優しく弄ばれ、ごちゃごちゃだった頭の中はもうとろけそうだった。

濃厚なキスに、感じている自分を実感する。

だんだんと身体が熱くなってくる。

唇を離すと、東はほうけたような光希の顔をじっと覗き込んだ。

「その顔、いいね」

そう言って、今度は首筋に唇を寄せた。東の吐息と熱い舌を感じただけでもう声が抑えられなくなる。

「あぁっ…やっ…やだ」

光希はソファにゆっくりと押し倒された。奥行きのある大きなソファは、光希の上に東が覆い被さってもゆとりがあった。

東が首筋の敏感な所を愛撫しながら、ブラウスのボタンを外していく。

どうして東が触れるだけで、こんなに体が反応するのだろう。彼氏に同じようにされた事はあっても、こんな気持ちにはならなかった。

「課長…ダメです」

それでも、まだ理性はあった。ボタンを外す東の手を制した。

「ずっとこうしたかったんだ。もう止めないよ」

光希の手をどけると、露わになった胸元へ口を寄せる。そして、光希の背中へ手を差し入れると、あっという間にホックを外してしまった。

胸には自信がない。手の平に収まる大きさだし、彼氏にも胸を褒められた事などなかった。手で隠そうとするが、東に手を押さえられてしまう。

「課長、やめてください」

東は光希の言葉を無視し、乳首を口に含んだ。

「っあぁ!」

自分の口から、切なく甘い声が出る。たまらず唇を噛んで声を抑える。東は光希の腕を片手で抑え、空いた手でもう片方の乳首をクリクリと摘まむ。

全身を快感が走り抜けた。

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