「早くこうしたくて…仕事を終わらせてきた」温もりに包まれ輝くシルシ (ページ 7)

大好きな人の温もり。

カーテンから差し込む光で、ほんのりと明るい室内。

准は寝息を立てていた。

私を抱き締めたままで。

午前様で、きっと疲れてたんだろうな。

それでも昨晩は、何度も求められて、私も准を求めた。

思い出して恥ずかしくなっていると、ふと左手に「何か」があることに気が付いた。

「指輪?」

薬指に嵌められた光るもの。

勿論、自分で付けた覚えはない。

見れば、ベッドサイドにも、手の平サイズの見慣れない箱。

「准…」

その胸に顔を埋めた。

「大好き」

まだ夢の中にいる准には届いていないのだろうけど。

それでも伝えたかった。

サンタクロースが目を覚ますまで、きっとあと少し。

-FIN-

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