ずっと憧れてた隣のお兄さん。卒業式の日に告白してはじめての… (ページ 2)

「美雪ちゃん・・・」

そういって、春彦さんは私を包んでくれた。

あーあ、また、甘えちゃった。こんなんだから、子供扱いされるんだろうなぁ。

「美雪ちゃん、わかってる?」

え・・・。

「ボクがどんな思いで6年間過ごしてきたか。」

嘘・・・。

「ずっと、我慢してた。」

・・・。

「好きだよ。」

「私も・・・」

言いかけた返事は、春彦さんの唇に塞がれた。

心臓がバクバクする。この音、聞かれちゃってるのかなぁ・・・。

頬が熱を帯びると、春彦さんの舌が入ってきた。

あっ、どうしよう・・・恥ずかしいのと熱いので、私、死んじゃうかも・・・。

苦しい・・・。

「ん・・・。」

甘い吐息とともに、唇が離れた。

「あっ・・・!ごめん。つい、止まらなくなっちゃって・・・大人げないな。ごめんね。」

「いや、違うんです。こういうの初めてだから、その・・・」

「初めて?」

「はい・・・。だって、春彦さんのこと、ずっと好きだったから・・・。」

「・・・。」

「あ、やっぱり、ひきますよね・・・。18でキスすらしたことないなんて。」

「ううん。・・・すっごい嬉しい。それに・・・」

「それに・・・?」

「もっと、ちゅうしたくなっちゃった。」

再び、ぎゅっと抱きしめられる。

さっきとは違って、啄むだけ。

はむはむするだけの可愛いちゅう。

春彦さん、優しいなぁ。

でも、やっぱり恥ずかしい。それにちょっと・・・

唇が離れた。

「ふふっ。美雪ちゃん、可愛い。」

春彦さんの唇が今度は、私の耳をはむはむする。

「ほっぺは真っ赤だし、目もトロンってしちゃってる。」

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