保険医が恋人の体育教師におしおきと称して…ドSな彼の策に嵌められる (ページ 2)

「きゃっ!み、耳に息を吹きかけるのも禁止です!だいたい、なんで着替えの服がブルマなんですかぁ!」

さんざん抵抗したのに、ずぶぬれ泥だらけのジャージと一緒に下着まで脱がされてしまい、

「ブルマが嫌なら、洗濯・乾燥が終わるまで、かわいいお尻がむき出しになりますけれど?」

冷たいまなざしを向けられて、しぶしぶブルマに足を通した……うぅ、納得いかない。

「みゆき先生、それも」

「……上半身はウィンドブレーカーのおかげで濡れてませんが」

「あのねぇ。そのメーカーのパーカーは、アスリートっぽくて、可愛いブルマと合わないんです」

「……何言っているのか本気で理解できな」

「はーい。ばんざい!ぬぎぬぎしましょうねー」

ひょろっとした細身に長身の葉山先生。

天然パーマと重たげな瞼は優男にしか見えないのに、抵抗する私の手首をまとめ上げる力は一体どこに隠れていたんだという感じ。

白衣から覗くくっきりした鎖骨や太い首。

腕まくりをすると、わりと筋肉がしっかりしていることが伺える。

顔だって美容師系のさわやかなイケメン。

それなのに彼は重度のヲタクだったりする。

ジャンルは主に昭和アニメ。

ソフビとジオラマに眼がないらしい。

曰はく、

ひざ下の中途半端な丈のスカートや、白いソックス、タートルネックのセーターなど、現代の価値観で見るとちょっとダサい女性の服装が萌えるのだとか。

私には全然よくわからない。

とにかく、自他ともに認めるインドア葉山先生に簡単に担がれ、拘束され、私の体育教師としてのプライドが傷つく。

「考え事とは余裕ですね?」

葉山先生はにっこりとほほ笑み、ブラジャーのホックをはずした。

「んっ……」

ブラの痕を指ですっとなぞられる。

「せっかくだから、ブラも洗っちゃいましょうね」

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