幼馴染の男の子。ただの友達だと思っていたのに、そんな触り方をされるなんて…

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幼馴染の男の子。ただの友達だと思っていたのに、そんな触り方をされるなんて… (ページ 1)

私と琢磨は物心ついた時からずっと一緒にいた。

家は隣だし、うちも琢磨の家も両親が仕事でいないから、遅くまで一緒に遊んでいたりした。

県外の大学に進学して、さすがに琢磨との腐れ縁もここまでかと思っていたけど、まさか大学まで同じとは驚いた。

初めての一人暮らしを互いに支え合い、なんとか軌道に乗った大学生活も三年が経った。

学部が違うから、以前よりも交流は減ったけど、それでも月に2、3度は会ったりする。
琢磨とのほどよい距離感が心地いい。

血は繋がってないけど、兄妹みたいな感じ。
気が付けば大学生活も残り1年になっていた。

スマートフォンの通知音が鳴る。
見ると、琢磨からメッセージが届いていた。

『熱でた』

それは大変…!
心配と同時に嬉しさを感じたりする。こういう時に、一番に連絡するのが私なんだな、なんて2人の絆を感じるから。

『薬とか買ってく』

そう返信して、急ぎ足で琢磨の家に向かった。

*****

アパート2階の角部屋が琢磨の家。

チャイムを鳴らすと琢磨が鍵を開けて出てきた。
いつもよりかすれた声と、トロンとした目をしている。

「熱、何度なの?」
「さっき解熱剤飲んで、ちょっと下がってると思う」
「思うって…測ってないの?」

体温計なんてねぇもん、と不貞腐れたように言う。
こういういい加減なところは小さい頃から変わらないなと思う。

聞けば昨晩から食事もろくにとっていないらしく、キッチンを借りて卵がゆを作った。
ローテーブルに腰かけ、卵がゆを食べる琢磨の様子を見ている。

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