いつも乗る電車。そこには私好みのイケメンが♡ある日の満員電車の時、彼が私を触ってきて…

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いつも乗る電車。そこには私好みのイケメンが♡ある日の満員電車の時、彼が私を触ってきて… (ページ 1)

「…」

理緒は、いつものように大学の帰りに、最寄りの駅から自宅までの電車に揺られていた。

理緒の日課は、読書。

大体20分くらい、電車に乗っている時間があるので、その間はずっと本を読む。

しかし、2か月前ほどのことだっただろうか。

理緒の通学時間に、好みの男性が乗っていることに気づいたのだ。

大学では恋愛も特にせずに、勉強ばかりしていた理緒だったが、最近、やっと大学生活に春が訪れようとしていた。

ところが、そうは言ったものの、その彼と恋愛するどころか、話したこともない始末である。

なんとか話してお近づきになれればいいが…とも思うが、理緒は、その男を見るだけで幸せだった。

理緒には、特殊な性癖があった。

理緒は、自分が好みだと思った男性に襲われる妄想をするのが、大好きだった。

もしかして、この男性が、自分の隣に座ってきたとして。

私を、触ってきてはくれないだろうか。

私を連れ出して、犯してはくれないだろうか。

そんな妄想を、本を読む傍ら、理緒はしていた。

しかし、現実はそんな事が起こるはずもないので、なんというか、目の保養のような感覚で、読書の合間に、ちらっと見て妄想するだけで理緒は満足なのだ。

だからこれからも話すことはないし、彼の名前も知らずに終わるんだろうな、そんな風に思っていたのだった。

*****

そしてある日のことだった。

「…もう…最悪…」

理緒が出る講義が朝早くにあったため、混む時間帯の電車に乗ることになってしまった。

案の定満員電車で、理緒は本を読むことはおろか、大勢の人に押されながら電車に乗る形になってしまった。

電車に乗って3分ほどたった時。

理緒は、息苦しい車内の中、渋い顔をしながら揺られていた。

すると、後ろから気配がした。

「…っ!?」

今日は、白の薄手のスカートをはいていた理緒。その感触は、すぐに理緒に伝わってきた。

布越しに伝わる、手の感触。

後ろを振り返ると、そこにはまさかの、あの男性がいたのだ。

短髪の黒髪に、理緒の好みの切れ長の目。

清潔感のあるスーツ姿からは、想像もできないような、いやらしい手つき。

恐怖心とともに、理緒の中で妄想の世界が現実になるという、言いようのない興奮が襲った。

電車の動く独特な音と、ドキドキと言う自分の心音だけが、妙にリアルで理緒の中に響く。

今にもスカートをめくられて、ナカをまさぐられそうな勢いだった。

理緒の顔は紅潮し、少し感じているようだった。

男性も、そんな理緒の顔を見て、興奮したようだ。

…しかし、理緒の降車駅の名前が車内アナウンスで告げられる。

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