コンプレックス持ちの私に起きたハプニング!それがきっかけで始まる彼の家で甘々エッチ (ページ 2)

「大丈夫です、問題ないです」

私がそう言うと、転んだ女子社員は申し訳なさそうな表情で言った。

「亜貴先輩、ごめんなさぁい。私ので良ければ代わりの服を、って思ったんですけどぉ、先輩はお胸が大きいから小柄な私の服なんて入りませんよねぇ?」

そう、いかにもわざとらしく。

「え…っと」

私は平静を装おうとしたが、動揺を隠せなかった。
本人に悪気はないと最初は思ったが、きっと確信犯。
その悲しさと、恥ずかしさに身体が震えていた。

「おい、震えてるぞ。大丈夫か?」
「何でもない…です」

言って、我慢しきれなくなった私は現場をあとにした。

*****

給湯室に逃げ込んだ私は、息を整える。
廊下の方から、誰かが急いで走ってくる音が聞こえる。
しばらくすると、その足音は遙さんだとわかった。
遙さんは軽くを息を切らしながら、私を見つめる。

「あの震え、普通じゃなかった」
「私、は…」

遙さんの顔を見るなり、安心して涙が溢れ出す。
その様子を見た彼はゆっくりと後ろから近づいて、私を抱きしめる。

「こうしたら、少しは落ち着くだろ?」
「…っ、うぅっ…!」

遙さんの優しさにさらに嗚咽を漏らす。
それを落ち着かせるように、彼は私の耳から首筋にかけて優しく口づけていく。
突然の行動にびくん、と肩を揺らす。

しかし遙さんは耳元で「大丈夫だから」と吐息を漏らした。
次第に身体は涙から遙さんがもたらすキスに反応し始める。

「遙、さん…ここ、会社…」
「あぁ、そういえば。そうだった」

私の言葉に、遙さんはすっと離れてくれる。

「じゃあ仕事終わったら続き、しような」

その言葉には妙に色気があって。
全神経が何かに期待するような、そんな感覚になった。
 

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