再会した元カレの愛撫に翻弄されて貫かれて…でも、本当に欲しいのは、

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再会した元カレの愛撫に翻弄されて貫かれて…でも、本当に欲しいのは、 (ページ 1)

それは、一ヶ月ほど前のことだった。

貴美子が残業で終電ギリギリまで社内にいた時のことだ。

やっと終わって手早く帰り支度をしていると、

「まだ誰かいるんですか」

と、声をかけられた。

警備の人だとすぐにわかった。

「すみません、もう帰るところです」

声の主のほうに顔を向けてやや早口に返した貴美子は、警備の男性の顔を見て目を丸くした。

その男性は、数年前に別れた彼氏だった。

「伸悟…」

「まさか、貴美子か…?」

彼も貴美子と同じ顔になっていた。

*****

そして、今。

「そろそろ閉めますよー」

「はーい、すぐ行きまーす」

久しぶりに終電間近の残業になってしまった貴美子は、伸悟のわざとらしい丁寧語に笑いながらバッグに物を詰め込む。

足早に出入口まで行くと、待っていた伸悟に抱き寄せられてキスをされた。

キスは一瞬で離れて、同時に貴美子も解放される。

「明日は休みだろ」

貴美子が頷くことで、この後の予定が決まった。

会社を出て待っている貴美子のところに、普段着姿に着替えた伸悟が来た。

二人はそのまま伸悟が暮らすアパートへと向かった。

*****

ベッドの中でぬくもりを分け合う。

再会した当初は挨拶もぎこちなかったが、だんだんと以前の調子になっていき、休みの日に会うようになっていった。

組み敷かれた貴美子は、伸悟の情熱的なキスに息を乱していた。

舌を絡め合い、吸われた後は貴美子からも応える。

胸をまさぐられると、熱っぽい吐息がこぼれた。

貴美子は伸悟の存在を確かめるように、その腕を撫でた。

「貴美子、あの後どうしてた?別の奴と付き合ったりしてたのか?」

「野暮なこと聞かないでよ」

「わかってるけど、気になるんだ」

これが男という生き物の独占欲なのか、それとも伸悟の性質なのか、貴美子にはわからない。

「いたけど…長続きはしなかった。あなたはどうなの?」

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