窓からやってきた夫が匿ってくれと言って隠れたのはドレススカートの中で―!?

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

窓からやってきた夫が匿ってくれと言って隠れたのはドレススカートの中で―!? (ページ 1)

ドレスで着飾って、多くの使用人に「奥様」と、かしずかれてそれでも私の心は満たされない。

会いたい人は今、執務室で仕事に勤しんでいる。

夫婦なのに、同じお屋敷の中にいるのに、会えない。

夜まで我慢しなくちゃって、分かっているのだけど…。

その時、窓を叩く音で、ふと我に返った。

振り返った先、窓の外に見えた光景が、一瞬信じられなかった。

「旦那様!?」

慌てて窓に駆け寄り、鍵を開ける。

突然の愛しい人の登場に、嬉しさよりも驚きが先行してしまった。

「マリア、かくまって」

あれよあれよという間に、窓をよじ登る旦那様。

そのまま室内に入るなり、辺りをキョロキョロと見回す。

「如何されました?」

そう尋ねてはみるけれど、随分と真剣なご様子の旦那様は答えて下さらない。

やがて旦那様の視線は、私…の足元に注がれた。

床に付くほどの長さのスカート。

「ちょっとごめんね」

直後、非常事態が私を襲った。

コメント (0)

コメントを書く