誕生日祝いで酔いすぎた彼が余裕なく本音を吐露する甘々プレイ (ページ 2)

「ちょっと、酔いすぎ、!」

咎める声を遮るように、腰に回っていた手が肩へと動く。

鈍い衝撃の後、ベッドへと押さえつけられたと気づいたときには、既に遥人は私の下腹部に跨っていた。

一瞬にして変わった体勢に動揺する私をよそに、遥人は低く艶のある声で私の名を呼ぶ。

「光花」

私を見下ろす遥人の瞳はどこか胡乱げで、いつもと違う色気に満ちている。

そんな彼にどきりとしながら、それでもその身体を押し退けようと私は手を伸ばした。

「すみません、もう……」

押し退けるはずの手は強く彼のシャツを掴んでいた。

眉尻を下げながらそう言った遥人が、私に深いキスを落としたからだ。

「っふ、んん、んっ」

「っ、は」

互いのアルコールの香りに頭がくらくらする。

舌を絡めぐちゅぐちゅと口内を嬲る動きはどこか性急で、いつもの余裕ある彼とは思えない。

快楽に抗っているのか、唇を離した遥人の眉間には深く皺が刻まれていた。

「可愛い、です」

惚けるようにそう言った遥人に、頬がかあっと熱くなった。

彼らしくない上擦った声が、私の耳を優しく犯す。

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