処女を捧げたバンドマンのテクニックが体に刻まれてしまった私。私の体が禁断症状を起こす。 (ページ 2)

 
 金曜の夜のバーは普通に混んでいた。男女が暗い照明の下で妖しく揺らめく。

 奥の方で騒いでいる団体が見えた。碧人たちだった。萌香は恐る恐る進んでいく。浴びせられる視線は想像以上に鋭い。

 碧人以外のメンバーと会うのは初めてだったし、メンバーに群がる女たちが、萌香を生意気な小娘といわんばかりに見下しているのが分かった。

「萌香ちゃん、こっち」

「碧人さん!」

 碧人は男性スタッフの隣にいた。萌香を隣に座らせてくれたが、仕事の話をしているようで萌香との会話はほとんどない。

 萌香は目の前の光景を見入っていた。お酒がすすみ、いちゃいちゃと露骨に絡み合い、目の前で唇を貪り合う男女。

 ウーロン茶を飲むおこちゃまの萌香が、まるで同じ空間には存在していないようだ。

 ところが、なぜか萌香には嫌悪感がなかった。女としての輝きや自信が満ち溢れている姿は、とても艶やかで妖艶だと思った。

 そして、萌香も早くこの世界を味わってみたいと、碧人を見つめていた。

「萌香ちゃん、なんかごめんね。みんな酔ってるからさ」

「大丈夫。碧人さんも?」

「俺?いい気分だよ。可愛い萌香ちゃんが隣にいてくれて」

 思わず碧人を見つめた萌香に、碧人はそっとキスをした。甘いカクテルの味がした。

 驚く隙もない突然のキス。一瞬の出来事に、萌香は股間が熱くなるのを感じた、

 濡れていることはわかっていた。

「俺の部屋来る?」

 萌香はこっくりと頷く、肩を抱かれバーを出た。碧人はギタリストの碧人のままで、あまり話さない。

 これからセックスをするんだ。

 蒸し暑い夜はロマンチックでもなく、ただぎらついているなと萌香は思った。

 
 部屋に入り、碧人が萌香を壁に押し付け、そのまま唇を重る。唇が自然と開き、萌香は積極に舌を絡める。

 ディープキスを続けたまま、碧人が萌香をベッドに座らせた。

 舌をまさぐり合いながら、碧人が手慣れた手つきで萌香のシャツのボタンを一つずつ外していく。

 
「あの…、碧人さん、私…、初めてなんです…」

「そうなの?俺でいいのかな?」

「…はい」

「優しくするからね」

 胸の鼓動が碧人にも聞こえているかと思った。目を閉じるべきか、喘ぎ声をどう出すべきか、萌香の頭の中がパニックになる。

「力を抜いて」

 碧人はゆっくり丁寧に萌香を愛し始めた。柔らかい唇が、首筋から下へと移動する。くすぐったい感覚と、もっとしてほしい感覚が交互に襲う。

「手を伸ばして」

 碧人が萌香のシャツを脱がせた。恥ずかしくて顔を横に向ける萌香にキスを浴びせる。

「スカートも脱ごうか」

 その一言が萌香の何かを壊した。まるで今日のために買ったような上下セットのランジェリー。碧人が気に入ってくれるだろうか。

「可愛いね、綺麗なおっぱいだ」

 薄いピンクのブラジャーからこぼれ落ちそうな乳房に碧人が吸い付いた。

「あっ」

 萌香は自分の声に驚いた。そしてその瞬間、とてつもない羞恥心に襲われた。

「敏感なのかな」

 簡単にホックを外され、たわわな乳房が現れた。

「美味しそうだ」

 碧人は舌を使って乳首と脇腹を交互に舐める。ねっとりと素肌にまとわりつく碧人の舌は、強弱をつけ萌香の敏感な部分を探し回った。

 乳首がぷくっと膨らんで硬くなっていく。

「…ううっ」

 吐息が自然と漏れる。

「乳首が立ってるよ、これが好き?」

 男性は女性を強引に抱くのだと思っていた萌香は、碧人の焦らしが萌香を大切に想う気持ちの表れだと錯覚した。

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