既婚のSMパートナーを亡くした私。彼の息子から密会部屋の遺品整理に呼び出されて…
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既婚のSMパートナーを亡くした私。彼の息子から密会部屋の遺品整理に呼び出されて… (ページ 1)
「舞さん、ひとりなんだ。彼と別れた?」
彼とよく来たハプニングバーのカウンターで、バーテンダーがグラスを磨きながら、私に聞いた。
「うん、もうずいぶん前だけどね」
彼に別れを告げられたのは、三ヵ月ほど前のことだ。
そして今日、永遠のお別れをした。
葬儀の後、ひとりで家に帰りたくなくて、夕方まで時間をつぶし、ここに来た。
「今夜は舞さんとハプれるラッキーな男が出現?」
「それはないな。ただ来たかったの。今日、縛れる人いる?」
「ちょっと時間が早いから俺しかいない。舞さんの彼ほど上手くはないけど」
「じゃあ、お願いしちゃう」
「男と絡む気がないんなら、Sの女の子に苛めてもらう?」
「それいいかも」
「じゃ、声かけてみるね」
ランジェリーに着替え、フロアの端にあるステージに上がる。
「脱がしちゃっていい?」
「うん」
ここで彼に緊縛されるときは、着衣は許されず、注がれる視線にあそこを濡らしてしまい、厳しい罰を与えられた。
ランジェリーの肩ひもが落とされ、体を滑り落ち、Tバックのショーツ1枚になる。
バーテンダーが慣れた手つきで私の首に縄をかけ、身体の前に結び目を作る。
縄は股間を通り、首の後ろにかけられ、脇から胸の中心に回り、乳房をいやらしく強調するように囲み、身体の中心で菱形に開く。
最後に身体の後ろで両手を縛られる。
ステージに現れたボンテージコスチュームに身を包んだ女に、四つん這いになるように命令される。
乗馬鞭でお尻を打擲され、身体の奥がじっとりと濡れてくる。
それから、M字開脚させられ、クリトリスをローターで責められ、はしたない声をあげてしまう。
彼に冷酷な視線を注がれているような気がして、急激に上り詰め、身体を震わせてイった。
私をじっと見つめる視線を辿ると、若い男の子と目が合った。
嫉妬と羨望と絶望の混じり合ったその視線に、一瞬にしてシンクロする。
全身全霊で服従しているのに、冷たく無視される甘美な絶望を知っている従者の眼。
女と、その男の子と3人でプレイルームに入り、乳首を抓りあげられ、バイブを挿入されて、浅ましい声を上げ、何度もイかされる。
男の子は、ペニスを勃起させていること罵られ、床にひれ伏す。
顔を踏まれただけで下着の前を濡らしてしまい、許可なく射精したことに対する仕置きを予告される。
ふたりを残して、店を出た。
もう、ここに来ることはないと思ったら、涙が溢れてきて止まらなくなる。
彼と出会ってから15年。
主従関係を結んでからは12年になる。
その日のことは、今でも鮮明に覚えている。
彼は、私が新卒で入社した会社の上司だった。
優しくて面倒見がよく、部下を家に招くのが好きで、その反面、仕事に対しては完全主義者で、冷徹に人の心を読むのに長けた人だった。
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