僕にご奉仕させて…マッチングアプリで出会った好青年が専属の舐め犬になりました

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「どっかにいい男いないかなぁー」

私はハイボール片手に溜め息を吐く。前の彼氏と別れて5年、自分で性欲を満たすのも正直飽きてきた。とはいえ、仕事ばかりの毎日で出会いもない。言い寄ってきた男がいないわけではないが、なんだか億劫に感じてしまい、今まで誰かと付き合うことを避けてきたのは私自身だ。

しかしこうやっていつまでも仕事から帰ってきて安い酒を煽り続ける毎日では女性としてはおろか、人としてもダメになっていくような気がする。

―― そういえば…会社の同僚がマッチングアプリで知り合った人とこないだ結婚したって言ってたなぁ。

今やリアルで偶然運命の出会いを果たすなんて、時代遅れなのだろうか。そもそも運命の相手なんてそんなたいそうな人に出会えなくてもいいから、寂しさを埋めるような人くらいには出会いたい。例え将来に繋がらなかったとしても。

「ダメもとでやってみるか…」

私はスマホを手に取り、一番人気のアプリをダウンロードした。プロフィールを適当に埋め、写真は元彼と旅行に行ったときに撮ったものを加工してアップロードする。

―― まぁ、修正したくなったらまた更新すればいっか。

ふぅ、と深く息を吐いてアプリを閉じる。

―― 明日もまた仕事だし、もうそろそろ寝ようかな。

私はベッドに潜り込み、深い眠りに落ちた。

*****

あれからひっきりなしにアプリからメッセージが届いている。最初は興味本位で相手のプロフィールを見回ったりしていたが、やはり気が乗らずメッセージを流し読みしては放置する日々が続いていた。

そんなある日のこと。ある一通のメッセージが目に留まった。

『理子さんの疲れを癒したいです』

『日々の仕事でお疲れではありませんか? 僕は仕事柄、女性のお悩みをよく聞きます。 理子さんのお力になれるかもしれません』

「要さん、か…」

相手のプロフィールの名前欄には要、職業はメンタルトレーナーと書いてある。童顔なのか、30代とは思えないあどけなさだ。見た限りでは中性的なルックスに見える。

「彼氏云々の前に癒されたいのは確かに一理あるな…」

私は要さんとメッセージを続けてみることにした。

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