憧れていた職場の男性医師にいきなり襲われ、快感と幸福に満たされた看護師 (ページ 2)

イベントはつつがなく進行した。
「美由紀さん、本当に似合ってますね、その浴衣。美由紀さんだから似合うんですね」
途中、改めて棚原がそんな声をかけてくれて、柄にもなく舞い上がりそうになった。
「その浴衣で今度、ほんとの夏祭りに一緒に行きたいです」
そんなセリフを笑顔で発した彼の真意はわからなかったが、着てきてよかった、と美由紀は心底思った。

*****

イベントも中盤に差し掛かった頃。
「美由紀さん、ちょっといい?」
棚原に突然声をかけられた。
「はい?」
「ちょっと倉庫から運びたいものがあるんだけど、勤務中の人にお願いするのも悪いから、付き合ってくれる?そんなに重いものじゃないから」
「はい、いいですよ」
断る理由もないので、棚原と美由紀は連れ立って倉庫へ向かった。
少し外れた位置にあり、ほとんど人は来ない場所だ。
こんなところから運ぶものがあったかな、と美由紀は不思議に思いながらも無言でついていった。
周りに人が少なくなり、2人きりであることが意識され、どきどきしてしまう。

「何を運ぶんですか?」
倉庫に入り、ごちゃごちゃとしたそれなりに広い空間を見回しながら聞くと、背後で倉庫のドアを閉める音がした。
続いて、ガチャリと鍵をかける音。
なぜ、鍵を?
ふと疑問に思い振り返った瞬間、あまりにも目の前に棚原が立っていて叫びそうになった。
そのまま、棚原が抱きついてくる。
見た目より分厚い胸板に顔を押しつけさせられる形になり、美由紀はパニックに陥った。

「ちょ、何するんですか、棚原先せ……んっ」
唇を押しつけられる。
これがファーストキスだ、なんて考える余裕もなく、パニックがさらに高まる。
「ちょっ、ちょっと!どうしたんですか棚原先生!」
あまりに突然のことで頭が真っ白になりながらも、何とか逃れようと身体を動かす。
しかし抱きしめる腕はびくともしない。

「美由紀さん、俺のこと好きじゃない?俺の勘違い?」
「え、えっ?」
「いつも、美由紀さんも見てくれてる気がしたから。俺は、実は美由紀さんのこと、一目惚れなんだ」
突然の言葉に、脳の処理が追いつかない。
「ごめん、俺の勘違いだった?嫌だった?」
しかし、そんな風に問われて、美由紀は考えるより先に頭をぶんぶんと振っていた。
「よかった」
強い力に引き寄せられ、再び唇が重なる。
片手でお尻を撫で回し、もう片方の手が胸元に伸びてくる。
「んっ、んんっ……!」
強い力に押さえつけられ、離すことすらできない。
くちゅくちゅと、棚原の舌が美由紀の口内を這い回る。

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