ロッジデートで目の当たりにした年下彼氏の覚悟に溺れる恋 (ページ 2)

うっ……恥ずかしい。

しかもすっぴん見られてる。

恥ずかしさを隠そうと「やっぱ夜は少し冷えるよね」なんて言ったら

「じゃぁ、こっちきて」

横から毛布と一緒に長い腕に包まれ、肩をぎゅっと抱かれ密着する。

「あったかいね」

耳のそばで裕くんの声が、吐息が……。

心臓がキュゥッとなり、体に熱を帯びる。

「菜緒さん、こっち向いて」

裕くんに肩を抱いてない方の手のひらで優しく頬を覆われ、唇が重なる。

あぁ……いつもうっとりするほど優しいキスをしてくれる。

裕くんが体ごと私に向き、私が持っていたカップを静かにテーブルに置くと、今度は私を裕くんの方に向けさせる。

お互い向き合う形になり、かなり恥ずかしい。

でも暖炉の灯りが裕くんの片方の頬をオレンジ色に染め、裕くんの瞳をドキッとするほど大人っぽく見せる。

それはそれでいい眺め。

少し見惚れる。

「ふふっ。何見惚れてんの?」

はっ、と気づいた次の瞬間、裕くんの顔がすぐそこまで迫ってきて熱を帯びた唇でキスをされる。

ゆっくり舌が入ってきて、絡まり、徐々にむさぼるようにお互い求め合う。

「んっ……。っはあ」

酸欠になっちゃう。

「俺、10歳年下で菜緒さん色々不安かもしれないけど、大切に思ってる。簡単に終わらせるつもりないから。菜緒さんは?」

まっすぐな瞳で見つめられる。

正直、この恋に溺れるのは怖い。

でも……。

あぁ、……もう。

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