昨夜の記憶が曖昧な中目を覚ますと監禁されていて…拒絶できないぬくもり

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昨夜の記憶が曖昧な中目を覚ますと監禁されていて…拒絶できないぬくもり (ページ 1)

「……ッ」

目隠しされた視界の中で、薄らぼんやりと伺える、彼の表情。

こちらをじっと見下して、その手や唇が私の耳や首を撫でる。

私、千夏は、くすぐったくて身をよじるけれど、決して激しい抵抗はしない。

何故なら

ばれているかもしれないけれど。

無駄かもしれないけれど。

私は今、寝たふりをしているのだから。

彼は私がびくっとするたびに、おそるおそると言った様子で硬直するけれど、触ることはやめない。

つっ――と。

彼は私の耳たぶをはみ、顎をくすぐり、鎖骨までをそっと舐めた。

――ひぁっ……!

柔らかい舌が鎖骨をくすぐりながら、彼の両手は私の胸に触れる。

感触を楽しむように柔く包み、重みを楽しむように持ち上げ、すでにピンと尖った突起を親指でくにっと潰し……。

――どうしよう

ごつごつと骨ばった男らしい手は、私にすごく優しく快楽を施す。

掌に包まってしまうサイズの小さい胸。

胸への愛撫って期待したことなかったのに、寄せて作った谷間に顔を埋める彼は、大切なものを扱うみたいに優しい。

彼は服の上から胸をいたずらに食み、乳首を含んだ。

服と、ざらついた感触でねっとりとねぶられる刺激に全身が期待で火照る。

――きもちいいよぅ……。

だめなのに、いけないことなのに。

私は身体の奥から、とろりとした液が溢れるのを感じた。

この骨ばった武骨な男性の掌に、もっとめちゃくちゃに触れられたい気持ちが、胸の奥でチロリと灯る。

知らない場所で目覚めて、目隠しをされていて、記憶があいまい。

――こんな異常事態になんてのんきな。

私は自分に飽きれる。

でも、こぼれそうになったため息は必死に噛み殺した。

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