いつものコーヒーショップで見かける彼。その彼と夜のバーで出会ったら……。 (ページ 2)

「それは、俺にやらせてよ」

耳元で囁かれて、体が熱くほてる。胸が締めつけられ、息が苦しい。

耳たぶをねぶられ、首筋にも舌が這う。

「っ……ぁ、だめっ……」

甘い喘ぎが漏れた。

「だめじゃない。……可愛いよ」

はだけられた素肌の胸を柔らかい唇がたどる。ブラを押し下げられて、雅紀の熱い吐息が佳代の胸の尖りをくすぐった。

「……っ、ぅ……あ、っ……」

くすぐったい。でも、背筋がぞくぞくして、熱が体の中心に集まっていく。

雅紀の愛撫の手は止まらない。スカートのすそをまくり上げ、下着の上からすーっと秘部を撫でられた。

「あっ、……だめっ……」

「だめ? でも、もう濡れてきてるんじゃない?」

触れるか触れないかくらいの絶妙な力加減でそこを撫でまわしながら、雅紀がくすりと笑った。

「……っ、ぁ……ぅ、んっ……」

布を一枚へだてての愛撫がじれったい。

「……気持ちいい?」

雅紀の問いかけに、佳代はこくこくと頷くことしかできなかった。

「ちゃんと聞かせて? ここ、……俺に触られて気持ちいいって」

下着の上から硬くなり始めた秘芽をつままれ、濡れた悲鳴が部屋に響いた。

「ああっ! ……ゃ、あ、……雅紀、さん……」

「もっと聞かせてよ、佳代の声」

「……っ、ああっ……んっ……」

「声、可愛いよ」

佳代の全部が見たい、と甘い囁きが耳をくすぐる。

はだけていた服も下着も全部脱がされ、雅紀の熱い視線が直接肌をなぞった。

「んっ、……雅紀、さんも、脱いでっ……」

一人だけ生まれたままの姿は恥ずかしい。

佳代は震える手で、雅紀のシャツのボタンに手を伸ばした。

「脱がせてくれるの?」

みだらに濡れた微笑みを浮かべた雅紀が佳代を抱きしめ、くるりと体を反転させる。

雅紀の体に跨るようにして佳代はボタンを一つずつ外した。その間も雅紀の大きな手が腰をなぞり、引き締まったお尻から太ももにかけてを何度も行き来する。

やっとの思いでシャツを脱がせた佳代に、「下も脱がせてくれるんじゃないの?」と、雅紀がいやらしく誘った。

スラックスの上からでもそこが大きく形を変えているのがわかって、佳代の頬が紅く染まる。

「……佳代、脱がせて」

もう一度言われて、佳代は恐る恐るベルトに手を伸ばした。

布越しなのに、雅紀の熱を感じる。佳代は息をのんだ。

ベルトを外し、ジッパーを下ろす。雅紀が少しだけ腰を上げるので、佳代は下着ごとスラックスを雅紀の脚から引き抜いた。

「おいで、佳代」

優しい声が佳代を呼ぶ。

お互い生まれたままの姿で抱き合う。

スーツ姿の時は細身な方だと思っていた雅紀の体は、着やせして見えていただけだったのだと知った。

厚い胸板に引き締まった腹筋。素肌に感じる体温が熱い。

「雅紀さん、……ちゃんと鍛えてるんですね」

「そうかな? 佳代もいい体してるよね」

柔らかくて気持ちいい、と胸を揉まれ、佳代の体が跳ねた。

「や、柔らかい、っていうのは、褒め言葉じゃっ、ん、ぁ……」

佳代の抗議に雅紀は答えず、また体の位置を入れ替えてしまう。

佳代の抵抗をゆるく封じて、華奢な体を隅々までまさぐる手に、佳代はみもだえた。

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