帰り際に社長室へ呼び出されて…はめられた新入社員の個別研修

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帰り際に社長室へ呼び出されて…はめられた新入社員の個別研修 (ページ 1)

五月病なんて関係ない。

新入社員だからってなめられたくない。

特に男性ばかりのこの職場で女だからとなめられるのはもっと嫌。

さほど大きくない会社だけど、大好きな文房具に関わる仕事に就けた。

部長と一緒に営業で走り回る日々。

休日返上なんて事もあるけど、今はがむしゃらに働き続ける事が楽しい。

そんなある日、部長に手招きされた。

「橋本くん、悪いんだけど1人で菅原さんのとこ行ってきてくれる?今日で取引は大詰めだから重要な役割なんだけど…」

「やります、行かせてください!」

初めて1人で任された重要な仕事。

即答した私は意気込んで、取引先の菅原さんのアトリエへと向かった。

「可愛い橋本ちゃんが1人で出向いてくれたのを無下には出来ないなぁ。じゃあ、一先ず発注50ずつ、よろしく頼むよ」

「あ、ありがとうございます!」

「部長さんによろしく伝えといてね」

私は喜びに胸を踊らせて帰社し、すぐに発注作業にかかった。

「デッサン用鉛筆、水彩画用筆、ダブルクリップ、それから他に…よし50ずつ…と」

送信ボタンを押して、定時より2時間オーバーで今日の仕事を終えた。

数日後、帰り支度をしていると。

「橋本くん、ちょっと」

部長に呼ばれて社長室へと同行する。

社長に呼ばれるなんて何事だろう…。

中に入ると、ソファに座り、険しい顔をした社長と菅原さんが同時に私を見た。

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