大好きな彼氏は草食系男子。全然手を出してくれないのにしびれを切らしたあたしは…
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大好きな彼氏は草食系男子。全然手を出してくれないのにしびれを切らしたあたしは… (ページ 1)
付き合って半年になるのに、司は全然私に手を出してこない。
学生でもあるまいし、あたしとしてはそろそろ手を出してほしいんだけど…。
「それっていわゆる草食系ってやつ?そんな男本当にいるんだ」
「性欲ないのかな?この前も彼の部屋に泊まったのに、指一本触れてこないんだよ?」
「うわ~あり得な~い」
この話をすると、友達は皆ドン引きする。
あたしも未だに信じられない。
性欲の強い獣みたいな男とばかり付き合ってきたから、男はみんなそんなものだと思っていた。
「はあ…早くエッチなことしたいのになあ…」
「じゃ、自分から誘ってみたら?」
「え?」
「私にいい案があるわよ」
そう言って、友達はにやついた顔でとんでもない提案をしたのだった。
その数日後、あたしは司のアパートを訪れていた。
「こんなの、本当に大丈夫かな。これじゃ痴女だよ」
あたしはドキドキしながら、司の部屋の前に立った。
インターホンを押すと、「はいは~い」と暢気な司の声。
「ごめん、待たせたね。入って入って」
「うん…」
ああ、心臓がドキドキする。
あたしはかつてないくらい緊張しながら部屋の中に入った。
司は、そんなあたしの服装を見て首を傾げている。
「そのジャケット、暑くないの?秋めいてきたけど、まだまだ気温は高いでしょ?」
「えっと…」
「ジャケット預かるよ」
あたしは覚悟を決めて、ジャケットの前を勢いよくはだけた。
「えっ…!?」
司の目が丸くなる。
羞恥で真っ赤になりながら、あたしは彼を上目遣いで見上げた。
膝丈ロングジャケットの下は、なんと黒レースのエッチな下着だけ。
この格好のまま、あたしは自分のアパートからここまで歩いて来たのである。
「ど、どうしたの!?それ…」
司はうろたえて固まっている。
こうなるような気はしていた。
普通の人でもドン引きする可能性があるのに、ただでさえ草食系の司には刺激が強すぎる。
でも、ここまで来たらもう後には引けない。
「司に、ドキドキしてもらいたかったの。あたし、司とずっとエッチなことがしたかったんだよ」
あたしは司に近づき、その手を取った。
そしてその手を、あたしの胸に押しつけた。
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