酔った私をシャワープレイへ上手く導いた彼。その昂ぶりは二人を狂わせてしまう。
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酔った私をシャワープレイへ上手く導いた彼。その昂ぶりは二人を狂わせてしまう。 (ページ 1)
麻衣は三十二歳の会社員。さばさばした性格で職場では先輩からも後輩からも話しやすいとよく言われる。
長女気質だからか、姉御肌で男女関係なく交友関係も広い。だから、恋愛関係では甘える方法がわからずに可愛げがないことを自分でもわかっている。
そんな麻衣の彼、隆一、三十一歳。二人は付き合って二年がたつが、麻衣はいまだに隆一にも上手く甘えることができない。性格なんて簡単には変えられないけれど、時には可愛く甘えられたら人生違っていたのかなとふと思う時がある。
隆一はそんな素直じゃない麻衣が可愛いと言って、穏やかに見守ってくれている。
そんな二人の関係はベッドの上でも変わらず、いちゃいちゃしながら優しく愛し合うことが多かった。
ところが、思わぬ事態が起きたのだ。
羞恥心から芽生えた快感の世界は、二人を激しく燃え上がらせた。後にも先にも一回だけの出来事だが、あの時の興奮を麻衣の体は鮮明に覚えている。
そのうち我慢できずに一人で楽しむことになるだろう。
きっと隆一も、もう一度悪戯をしたくてうずうずしているはずだ。麻衣に乗りかかり、見つめるその目は以前よりもぎらついているのだから。
*****
金曜日の夜、麻衣は会社の飲み会に参加した。隆一のマンションまで歩いて十五分ほどの居酒屋だったので、その夜は隆一のマンションで泊まる約束をしていた。
「あんまり飲まされるなよ」
「うん、気を付ける」
「俺は家でテレビでも見てるから、なんかあったら電話して」
「ありがとう」
麻衣も隆一も普段は酔いつぶれることはない。その場の雰囲気に紛れて楽しい時間を仲間と共有することは、二人の得意分野でもある。だから、その日も麻衣は適当に楽しんで帰るつもりだった。
ところが、久しぶりの飲み会は思っていた以上に楽しく、麻衣の飲むペースもすっかり早くなっていた。
二件目のカラオケではかなり酔いが回り、麻衣の様子に後輩が心配していたらしい。絡んだりはしないけれど、大声で騒ぐ典型的な酔っ払いだったようだ。
「先輩、帰れますよね」
「大丈夫よ。ありがとう!また月曜ね」
午後十一時。麻衣は上機嫌のまま、少しふらつきながら隆一のマンションに向かった。途中、路地裏で抱き合っていたカップルを見てむらっとした麻衣だが、週末は隆一とたっぷり愛し合うのだと自分に言い聞かせ、早足で帰った。
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