元カレと再会した私。二人で楽しい時間を過ごすうち、あの頃の気持ちが蘇って…

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元カレと再会した私。二人で楽しい時間を過ごすうち、あの頃の気持ちが蘇って… (ページ 1)

仕事を終え、いつものように帰宅していた時のことだった。

「優香…?」

「えっ、隼斗!?」

学生時代に付き合っていた元カレと、思いも寄らない再会を果たした。

隼斗と出会ったのは、受験のために通っていた学習塾。

勉強を教え合っているうちに自然と惹かれて、付き合うことに。

でも、長くは続かなかった。

隼斗が親の仕事の都合で突然引っ越すことになって、私たちは遠距離に。

その関係にずっと耐えられるほど、私たちは大人じゃなかった。

「びっくりした…。もう十年くらい?もっとかな。ほんと久しぶり」

「ああ、俺も驚いたよ。まさか優香に会えるなんて」

「こっちに戻って来たの?」

「いや、今日は出張。明日には東京に帰るよ」

「そっか…」

「なあ、折角会えたんだしさ、飯でも行かない?」

軽い調子で誘われて、私は迷わず頷いた。

「よしっ!ちょっと行ってみたいところがあってさ~」

隼斗がスマホでお店を検索するのを横目に、私は薬指にはめた指輪を、そっと外した。

*****

「あ~美味しかったね~」

「優香って酒豪なんだな。あんなに飲むとは思わなかった」

「えへへ、久しぶりのお酒だったから、どんどん入っちゃった」

隼斗が連れて行ってくれたお店は、お酒も料理も美味しくて最高だった。

それに、隼斗とお喋りしているのもすごく楽しくて…。

あの頃好きだった気持ちが、一気に蘇る。

こんなに楽しい時間、本当に久しぶり。

だから、もう少しこの幸せな時間が続いてほしいと、願ってしまった。

「ねえ、隼斗…」

「ん?」

「あの頃できなかったこと、やりたくない?」

私は、酔いに任せて彼を誘惑した。

上目遣いに隼斗を見上げると、彼はお酒で赤くなった顔のまま、小さく頷いた。

*****

学生の頃は、結局手を繋ぐこともできなかったっけ。

そんなことを思い出しながら、私は彼と腕を絡めて、ラブホに入った。

バッグを無造作に床に投げ捨てて、彼に抱きつく。

スーツの上からもわかる、引き締まった逞しい体。

きゅんとあそこが疼く。

「私、隼斗が一番好き」

「優香…」

私は彼のジャケットを脱がし、シャツのボタンを一つ一つ外した。

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