底抜けに優しい義兄は、わたしを甘やかすことしか考えていません

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底抜けに優しい義兄は、わたしを甘やかすことしか考えていません (ページ 1)

小学生の頃母親の再婚で、15歳年上の血のつながらない兄ができました。
親が留守をしがちで寂しがるわたしを甘やかしてばかりの、底抜けに優しい人です。
名前は、貴俊といいます。

当時、わたしが喜ぶからと3日に1回はケーキを買ってきてくれたり、寂しくて泣いていると、同じベッドで添い寝してくれることもありました。

幼かったわたしも、今は大学3年生。
義兄との関係にも、少し変化が起こりました。

両親が留守の時は、家を出ている義兄に連絡し、セックスをするのです。
彼氏と別れ、寂しくてつらくて、義兄に甘えたのがきっかけでした。
義兄は同情で…それも、男の下心を隠し、あえて慰めるフリをしただけかもしれません。
それでもわたしは、義兄とのセックスにハマってしまったのです。

*****

あるとても暑い日。
わたしは夏休みを利用し、実家へ帰省することにしました。
事前に連絡すると、両親は遠方へ旅行へ行くというのです。
わたしは「シメた」と思いました。

義兄も今は、仕事の都合で実家に身を寄せているはず。
もしかしたら、しばらくぶりに会えるかもしれない…
電話越しに母に尋ねると「確かに帰ってきてるよ」とのことだったので、わたしは当日、ウキウキしながら実家へ急ぎました。

新幹線で、片道3時間ほどの距離。
すでに両親は留守にしていて、わたしは胸を躍らせながら玄関を開けました。

「お兄ちゃん、ただいま!」
「お帰り佐奈!いいところに帰ってきたなぁ、荷物置いて待っててな。すぐご飯の用意するから」

エプロン姿で、台所から顔だけ覗かせる義兄。
母親が仕事で留守をしていた時、いつも食事を作ってくれていたことを思い出しました。
懐かしい、甘酸っぱい記憶が蘇ります。

「お兄ちゃん、今日ご飯なに作ってくれるの?」
そんなことを言いながら、わたしは家の中へ足を踏み入れたのでした。

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