夜桜の下で出会った不思議な男性との優しい一夜の物語

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

夜桜の下で出会った不思議な男性との優しい一夜の物語 (ページ 1)

私は目を覚ました。夜。そこは、ベンチの上だった。

重い頭を起こす。

なんでこんなところで眠ってしまったんだっけ。

だんだんと、視界がはっきりしてきた。

目の前に、一本の桜の樹が、満開に咲き誇っていた。

月明かりに照らされて、暗闇に浮かび上がっている。

「きれい・・・」

私は思わず掠れた声をあげた。

おかしいな。もうGWにさしかかる。さすがに桜の見頃は終わったと思っていた。

ここは、小学生の時からの通学路だ。毎年桜は見ていたがこんなに花がつくこともなかった気がする。

小学生の時は、無邪気にここを歩いた・・・。

それなのに今は、入社した会社でのストレスで、帰り道ベンチに倒れこむように眠ってしまったほど・・・。

心の中の痛みが、再び胸を込み上げた。

そのとき、優しい声のようなものが聞こえた。

コメント (0)

コメントを書く