普段は温厚な課長のもう一つの顔…最高のご褒美で何度も絶頂 (ページ 2)

 ……で。

 そんな会話を坂井課長と交わして数日後。

 モノトーンで揃えたスタイリッシュなしつらえの部屋の中、広いベッドの上に私は仰向けになって横たわっていた。腕は頭の上で、革のバンドで縛られている。身体は一糸まとわぬ姿だった。

「あ……は……ん」

 あらわになってる両の乳房には、クリップ式のローターが先端につけられて小刻みに震えている。そして、大きく広げた足の中心には、無機質なバイブレーターが根元まで深々と埋められていた。

 胸と秘所、両方の性感帯を機械によってずっと刺激されている。両側からの振動がお腹の中の敏感な部分に響いて、私は断続的な快感の沼にずっと浸されていた。

「あ……あ……あああ……」

「どうだい? 新しい商品なんだけど。気に入ってもらえたかな」

 銀縁の眼鏡の奥、冷ややかな瞳が私を見下ろしていた。機械に犯されている私をさらに実験動物を見るように、目で犯している。全身の皮膚を撫でるその視線に、機械の刺激とはまた違ったぞくぞくするような感覚が走った。

 ――坂井課長だった。

「これ、リモコンで動きが7つぐらい変わるそうだよ」

「……ん……んんんっ」

 スイッチが押されて、乳首へ与えられるパルスが変わる。その刺激の変化が、突然子宮に来た。水でいっぱいになったコップにトドメの一滴が注がれるごとく。

「あああ…………んん!」

 快感が溢れるように駆け抜けた。途端、股間からも熱いものが流れ落ちた。

 ぴくりと坂井課長の片方の眉が上がる。私は泣きそうになって謝った。

「やだ……おもらし……ああ……ごめ……ごめんなさ……」

 達したばかりの敏感な身体は、私を冷静にはしてくれなかった。バイブとローターの振動がより強く感じるようになってしまい、私は謝りながらベッドの上で悶えた。

「いいよ、謝らなくて。潮を吹いちゃっただけだから」

 坂井課長の手が伸びて、私の顎のラインを優しくなぞる。

「し……お?」

「そう。感じやすくていやらしい身体だって、私の前で証明しちゃったんだよ」

「……恥ずかし……あ……あああん」

「カナさんは淫らでエロティックな身体の持ち主だって」

 坂井課長の人差し指が、首から乳房の間を通って、へその周りをくるりとなぞる。それから、下生えを通って、みずみずしい花芯へと指を埋めていく。バイブの機械的な刺激と、指の不規則な刺激が重なって、私は首をのけぞらせて嬌声を上げた。

「ここをこうされるの好きだよね」

 穏やかなのにナイフのような切れ味を思わせる声音が、身体に繋がれた機械以上に私を悶えさせる。

「そろそろ機械だけにやられてるのも飽きたでしょう? 違うご褒美をあげようか」

 私はこくこくと頷いた。坂井課長は着ていた上着を脱ぎ、ベルトを外した。

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