ドSの上司と内緒で付き合ってる私。でもベッドの上では私の言いなりドMくんに変貌する…。

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ドSの上司と内緒で付き合ってる私。でもベッドの上では私の言いなりドMくんに変貌する…。 (ページ 1)

都内にオフィスを構える広告代理店。
私の在籍する営業部企画課は今期に入り、グングンと業績を上げていた。

というのも、前期から就任した俊介課長がかなりのヤリ手なのだ。

決して熱血で人望があるパッションタイプではなく、頭からつま先までロジカルシンキング。
すべて論理に基づいて管理、行動、指示を出す。

今も私の同期の子が提出した会議資料をダメ出ししている。

「この資料ですが5ページと8ページ、作り直してください」
「…はい」
「5ページは画像を2倍大きく。8ページはエビデンスが弱いです。Y社の過去の取引は部長が詳しいので聞いてみてください」
「…はい」
「15時までにできますか?」
「…できます」
「では15時に。14時半に一度進捗確認します」
「わかりました」

少し長めの黒髪とフチなし眼鏡の姿。
感情をあまり表に出さず指示をする所から、課内ではドS課長と裏で呼ばれていた。

ただそれは決して悪口ではない。
的確な指示、伴う業績。そしてMっ気のあるOLがどんどん落ちていった結果だ。

落ちたと言っても課長と『何か』あったわけではない。
勝手に落ちているだけで、課長に浮いた噂はまったくなかった。

『まったくない』と言い切れるのは、私が彼女だからだ。

社内の誰も知らない、二人だけの秘密。
職場では徹底して無関係を演じていた。

公表しないのを提案したのは俊介。
上司と部下が恋人だと、他の人に指示を出した時、受け手側にどうしても偏見が入るとの事だった。

昼休憩の時間になり、私は同期の子とランチに行く。

「はぁ~。やっぱドS課長たまんないわぁ」
「アンタMだもんね~」
サンドウィッチを食べながら私は答えた。

「15時までにできますか?ってあの切れ長の目で言われたら、できますぅ!って言うしかなくない?」
同期の子は俊介の真似をしながら言った。

「そんなもんかねえ…」
「あんたはSだからわかんないのよ!」

そう、私こそ根っからのドS。

「課長ってベッドの上でもSなのかなぁ?」
「ちょっと!変な想像するのやめてよ!」

「あ~課長に言葉責めされたいわ~」
「はいはい!仕事戻るよ!」

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