息子の友だちが口説いてきてからかっているのだと思ったが、押し倒されてしまう

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息子の友だちが口説いてきてからかっているのだと思ったが、押し倒されてしまう (ページ 1)

五年前に夫を亡くした由紀恵にとって息子だけが生き甲斐だった。

その息子も大学生三年生になり、家を開ける時間が増えた。

寂しさを覚えないといえば嘘になるが、それは仕方のない事だと諦めていた。

だがそんな由紀恵に、最近ある変化が訪れていたのだ。

「こんにちは、由紀恵さん」

「あら、いらっしゃい。岳彦くん」

玄関の扉を開けると、そこには息子の友人である岳彦の姿があった。

背が高く、細身で端正な顔立ちをしている彼は、年齢よりも大人びて見える。

「悪いけれど、あの子は今出かけていてね…」

「ああ、大丈夫です。今日は由紀恵さんに会いに来たんですから」

「…またそんなことを言って」

彼の言葉を聞きながら、由紀恵は思わず苦笑してしまう。

初めて家に遊びに来た時から、岳彦は頻繁にこの家を訪れているのだ。

「あんまり人をからかっちゃ駄目よ?」

「からかってません。僕は本気ですよ」

そう告げる岳彦の顔は真剣そのもので、由紀恵は一瞬ドキリとする。

しかしすぐに平静を装い、リビングに案内しようとするが…。

「由紀恵さん!」

「きゃあっ」

突然後ろから抱きつかれ、由紀恵は大きく身を震わせた。

「だっ、だめよ…!止めてちょうだい、こんなこと…」

「由紀恵さんが適当に誤魔化すからでしょう?由紀恵さんがそんな態度なら、こうするしかないじゃないですか」

岳彦は由紀恵の首筋に顔を近づけると、舌先で彼女の肌をなぞった。

「ひゃっ!?」

首筋を舐められるという初めての感触に、由紀恵はたまらず声を上げる。

その反応を楽しむように、岳彦はさらに首元を強く吸い上げた。

「んっ…!」

抵抗しようにも、背後から抱きしめられているため逃げることも出来ない。

(だ、だめ…抵抗しなきゃ…っ)

しかし、長い間男と触れ合っていない由紀恵にとって、それはあまりにも刺激的すぎる行為でろくに抵抗することができない。

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