悪徳イケメンマッサージ師は、今日もお気に入りの私を施術します

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悪徳イケメンマッサージ師は、今日もお気に入りの私を施術します (ページ 1)

「はあ…疲れた…」

今日は金曜日。桃乃は、疲れた体を癒そうと、近所のマッサージ店へ向かう。

時刻は午後8時を迎えようとしているところだった。

最近は残業も多く、桃乃の身体は限界を迎えそうなところではあったが、このマッサージで、身も心も、生き返るのだ。

桃乃は、ガラス張りのきれいな玄関の扉を開けると、「こんばんはー」と中に声をかけた。

「…あ、桃乃さん。いらっしゃいませ」

「ごめんね、今日はもう閉店したのに…。お願いできますか?」

「もちろん。桃乃さんの頼みなら、出張してでも駆けつけますよ」

「ふふっ、ありがとう」

この男は、拓。

ここのマッサージ店の店主で、20代と言ってもおかしくはない顔立ちだった。

本当の年齢は分からないが、客はこの男目当てで来る者も多いと聞く。

桃乃は最近この時間になることが多く、営業時間は午後7時までなのだが、何故か彼女を気に入って、桃乃が来るまで待ってくれていた。

拓は、ゆっくりとした手つきで、マッサージの準備を始める。

それを見ているだけでも、桃乃は寝てしまいそうになっていた。

「…桃乃さん?」

「…あ、ごめん、うとうとしちゃって…」

「…大分、お疲れのようですね。…今日は、張り切っちゃいますよ」

「…もう、拓さんったら…♡」

そう言うと、桃乃は渡された施術着に着替えるため、更衣室へ向かう。

…そう、ここは、マッサージ店と称した、ちょっとイケないことをされるお店だった。

拓の好みの女性が来ると、持ち前のテクニックで客を翻弄する。

桃乃もその一人で、拓のテクニックにたちまちほだされてしまい、ここ半年ほど、不定期で通っている。

…どうやらそれは拓も同じのようで、彼もまた、桃乃の身体に魅了されてしまっているのだった。

だからこそこうして、閉店時間であっても、お互いを求めあう。

悪徳マッサージ師は、快楽のためなら、どんなこともいとわないのだ。

桃乃は、ぷるんと豊満な胸を、先端を隠すためだけの面積が小さい布で覆う。

いつも最後までこの形を保ったことはないが、これは雰囲気づくりに欠かせないアイテムなのだ。

そして、申し訳程度のフェイスタオルで、全身を隠し、施術室へ入る。

…ココへ入れば、拓の思うがまま。

私は、この悪徳マッサージ師の奴隷になるしかないのだ。

そんなことを考えるだけで、秘部を覆っている薄い布に、小さな湿り気が生まれた。

タオルで体を隠しながら待っていると、彼はしずかに部屋へ入ってきた。

薄暗い、ぼんやりとした明かりをつけて、いやらしい気持ちにさせてくれるようなアロマを焚く。…ムードは万全だった。

「…桃乃さんも、好きものですよね。…いっつも意地悪しかしない俺に、付き合ってくれるなんて」

「…何のことかしらね」

「…あなたも相当悪い人だ。…始めますよ」

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