喧嘩した後の仲直りエッチはお風呂でトロトロにのぼせちゃう

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喧嘩した後の仲直りエッチはお風呂でトロトロにのぼせちゃう (ページ 1)

「直也のそういうとこ嫌い!」
「俺だってなー!〜〜〜っ」

「「ふんっ」」

同棲してもうすぐ3年目の彼、直也と喧嘩してしまった。
始まりは本当に些細だし、自分に自信が持ててたらこんなに不安にならなかったのに…

別々の会社で働く私たち。
帰りにたまたま直也を見つけたけど…その傍には同僚らしい女性がいた。

明らかにアピールして体も擦り寄せてるのに笑ってかわすだけの直也に腹が立って、そこからの喧嘩。

同僚なら、会社でのこと考えてかもしれない、とは分かってる。

分かってるけどさ…それにしたって彼女いるからってもっと退けられるでしょ!って思うのは…きっと私だけじゃないはず。

…でも、もう3日も口聞いてない。
お互い忙しくて顔合わせたのか合わせてないのか、毎朝程度のすれ違いがあるだけ。

夜は別々の時間に帰ってきてそのまま寝る。

明日は付き合って3年の記念日なのにな…

明日はお仕事も早めに切り上げて、直也と好きなピザ頼んでお祝いする予定だったけど、できるかなぁ…

不安と落ち込みで気分が上がらないけど、無理やり笑顔を作って仕事に励んだ。

*****

お昼休憩の時間。

私は今日電話番だったから13時からお昼に入った。
スマホを見ると、メッセージが1件。

“今日何時に仕事終わる?”

直也からのメッセージだった。

私は、『6時』とだけ返す。
嬉しかったのに、こんな言い方しかできない自分が可愛げなさすぎる。

もっと言い方あったのに、と後から後悔した。

そして仕事を終えた私はとっとと身支度を整えて帰路に着く。
オフィスを出ると…

「芽衣奈」

「え、直也!?」
そこには直也が…

どうしよう。
何話せばいいんだっけ。
まって化粧直ししてない!

プチパニックの私を見て、くすっと笑った直也。

あ、このくしゃっとした顔、私の大好きな顔だ。
喧嘩していたことなんて忘れてしまうゲンキンな私。

「悪かったよ。ごめんな。一緒に帰ろう」

「…っ、うん」
数日顔も合わせられなかったのが辛かった。
話せたことが嬉しくて、安心から涙が滲んだ。

2人で家までの道を歩きながらポツリ、ぽつりと話す。

「あの時の同僚だけどな、あの人前にも他の人にしつこく言いよってた事があったんだよ。俺も何度も断って避けるけど…話通じないやつだから極力会話しないで良いように苦笑いで交わしてたんだ。…そこをお前に見られたってわけなんだけど…」

「うん。断ってるならいい…けど、やっぱり目にしたらいい気はしない…」

「俺は芽衣奈しか好きじゃない」

ギュッと握られた手が強く包まれる。
「ん。あたしだってそう。…早く帰ろ」

まともに顔もみられずにそっぽを向いてしか言えない。
ほんと可愛くない。

直也の息遣いから、フッと微笑んだのが伝わった。

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