イケない事を彼に見破られ、提案されたのはまさかの開発だった!?

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イケない事を彼に見破られ、提案されたのはまさかの開発だった!? (ページ 1)

私の人には言えない悩み。

…それは、イけないこと。
でも、何も感じないわけじゃない。
気持ちいいことには気持ちいいのだ。

友人に相談しようにも、全く感じないわけでもないために深刻味も薄れる。
悩みと言うには…と思い誰にも相談してこられなかったのだ。

恋人の朔也とは付き合って1年。
まだマンネリとかそういうのはないし寧ろ仲良しだと自他共に認めるほど。

今まで付き合ってきた人たちとも、体の関係は持って、それなりにやってきた。
でも、夜の生活の面で言えば、心身両方の満足とまではいかなかった。

“イけない”からだ。
相手が気持ちよさそうにしてくれたら心のほとんどは満たされる。

だが、気持ちいいのにイけないというのも心境的になかなか複雑なのだ。
不感症だと揉めたことはない、イく瞬間を演じる間だけ気をつけていたから。

(決して気持ちよさを感じないってわけじゃないんだけどなー…)

無難にやり過ごしていたある日のこと。

「なぁ、美緒?」
お風呂上がりに上半身裸で、タオル片手に頭をガシガシしながら歩いてきた朔也。

「ん?なぁに?」

付き合った当初は引き締まっていた体も、以前より少し肉感が出た。
幸せ太りだ〜なんてはにかんでいたのはつい先日のこと。

「美緒、お前さ。俺とのエッチ、満足出来てるか?」
「…えっ、!?」

突拍子もない朔也の切り出しに戸惑う。
「いや…顔は満足気な気もするけど、いつもそれほど疲れたようには見えないっていうかな…上手く説明できないけど」

疲れたように見えない、そう確信的に言われ、すぐに返答することができなかった美緒。
「別に怒ったりしてねぇから、ほんとのこと言ってくれ」

「…えっと…気持ちいいは気持ちいいんだけど…その、イくっていうのはよく分からない、かも…」

朔也を傷つけたと思い美緒は顔を上げられない。
少しの沈黙の後…

「そうか。やっぱそうだよな。うん。言いづらいこと聞いてごめんな」

「朔也が謝ることじゃない。私がごめん…」
やっと顔を上げて朔也と視線を合わせられた時。
朔也がくしゃっと笑った。

「そんな心配すんな。傷ついたとかじゃない。ただ…女ってすぐに中で感じられない人もいるんだろ?」

(朔也、色々調べてくれた上で聞いてきてたんだ…
男のプライドが…なんて怒ってもおかしくないのに、優しいな…)

更に申し訳ない気持ちになっていた美緒だが…

「だからさ、今日はたっぷり時間かけてみようぜ?」
「はい?」

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