私には愛してやまない推しがいる。ある日、そんな彼が突然目の前に現れて!?

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私には愛してやまない推しがいる。ある日、そんな彼が突然目の前に現れて!? (ページ 1)

私には推しがいる。

歌もダンスも演技も、もちろん見た目も完璧な私の王子様。

彼は、今日もテレビの向こうで輝いている。

「はあ~、隼斗君、今日もカッコ良かったな~」

推しが出ているドラマが終わって、私はため息を吐きながらテレビを消した。

今週の楽しみがもう終わってしまった。

また明日から退屈な仕事が待っている。

したくもない仕事を何とかこなしていけるのは、この世界に推しがいてくれるから。

彼の出るドラマやライブや舞台のおかげで、私は生きているようなものだった。

「隼斗君って彼女とかいるのかな…。いたらやだな~。結婚なんてしちゃったら、もう私生きていけない…」

いや、でも推しが幸せなら、その幸せを願うのが本当のファンなのかな?

「でも辛いなあ…」

私はベッドに寝転がって、ぼんやりと天井を見つめた。

うとうとと眠気に襲われ、ゆっくりと瞼を閉じた。

*****

「美香。美香、起きて」

「…ん?その声は…」

聞き覚えのある声に名前を呼ばれて、私は急いで目を開けた。

綺麗な、大好きな顔が目に映る。

「え…嘘、どうして…」

「美香」

そこにいたのは、大好きな隼斗君だった。

私の上に覆い被さって、じっと私を見つめている。

「え、どうして?どうしてここに…」

「どうしてって…俺たち付き合ってるんだから当然だろ?」

「へ?」

付き合ってる?

私と隼斗君が?

そんなのあり得ない。

「いや、えっと、あの…」

「可愛い」

そう言って、隼斗君は突然私にキスをしてくれた。

柔らかな唇の感触。

軽く触れた唇は、ゆっくりと離される。

目眩がした。

一気に熱が上がって、頭がフラつく。

私、今、隼斗君とキスしたの…?

「可愛いよ、美香」

隼斗君が私に囁く。

それから、私のシャツのボタンをゆっくりと外していく。

大好きな彼に、露わになった胸を見られた。

恥ずかしい。

でも、嬉しい。

彼に抱いてもらえるなんて、こんな幸せが自分の身に起きるなんて、考えたこともなかった。

「隼斗君…」

「綺麗だ、美香」

隼斗君は私の胸にキスをした。

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