隣の部屋の大学生、人妻のわたしがもらってしまっていいかしら?
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隣の部屋の大学生、人妻のわたしがもらってしまっていいかしら? (ページ 1)
「あ、やだ!」
裕子はマンションの郵便受けの前で、持っていたスーパーの袋を下に落としてしまった。
今日はドラッグストアや食品スーパーをはしごして買い物したせいで、ポストを開けようとした瞬間、荷物が手から滑り落ちてしまったのだ。
「大丈夫ですか?」
声を掛けられ振り向くと、隣の部屋の大学生の男の子が立っていた。
「あ、大丈夫です。ちょっと買いすぎちゃって」
「そんなにたくさん持てないですよね。僕、ひとつ持ちますよ」
そう言うと大学生の翔太は、野菜でパンパンになった一番大きな袋を持ち上げた。
「じゃあお言葉に甘えて…」
裕子は翔太と共に自宅のある5階までエレベーターで上がり、玄関の前で袋を受け取ろうとした。
「じゃあここで。助かったわ。えーと、五十嵐さんでしたっけ。五十嵐さん、ありがとう」
「はい、五十嵐翔太です!でも奥さん、手いっぱいで鍵開けられないですよね?中まで運びますよ」
裕子は結局キッチンまで運んでもらうことにした。
「野菜いっぱいですね。丸のままのカボチャ、久しぶりに見た。旦那さん、料理してもらえて幸せだな」
「そうかしら?あの人、わたしのことなんて家政婦としか思ってないのよ。あなただって、彼女さんにごはん作ってもらってるんでしょ?」
「彼女?僕、彼女なんていませんよ」
「え?じゃあ、あの声…ううん!なんでもないわ」
裕子は、夜になると連日隣の部屋から聞こえてくるカップルのエッチな声について、つい翔太に聞いてしまいそうになった。
翔太の部屋からは、夜になると女性の可愛い喘ぎ声と、それに合わせた男性の切ない声が漏れ聞こえてくるのだ。
裕子の夫は、仕事と言っているがおそらく仕事ではない理由で深夜にならないと自宅に帰ってこないので、裕子は毎日その声をひとり楽しみに聞いていた。
そして、もう何年も満たされていない自分の体を、自ら癒しているのだった。
「え?声?なんか、声、聞こえていますか?」
裕子は意を決して聞いてみることにした。
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