もう、我慢できない…遠距離恋愛の年上彼氏とのお泊まり旅行で濃厚幸せラブタイム

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もう、我慢できない…遠距離恋愛の年上彼氏とのお泊まり旅行で濃厚幸せラブタイム (ページ 1)

「…そうだ、俺久々に有給取れそうなんだよ。 紬が大丈夫そうなら旅行に行かないか?」

電話口から悠真の低くてハスキーな声が漏れる。

紬は、彼氏の悠真と付き合って3年になる。悠真が2年前転勤で東京に異動してから遠距離恋愛が続いており、連絡はまめに取っているものの、会えない日々が続いていた。

「マジ!? じゃあ私も調整つけてみるよ!」

紬の瞳は星を散らしたようにぱぁっと明るくなり、表情は活気づいた。

「どこ行きたい?」

「そうだなぁ、人が少なくてのんびりできるところがいいなぁ」

「そうだよな。 他に行きたいとこ決まったらまた連絡してよ」

「わかった、楽しみしてるね!」

紬は電話を切った。

―― ようやく会えるのかー! オシャレして気合い入れてこっ!

紬の胸は高まり、今にも踊り出しそうな気分だった。

*****

電話の着信音がワンコールで途切れる。悠真が迎えに来た合図だ。

「お待たせ!」

紬は悠真の車に乗り込んだ。

「久しぶりだね!」

「本当だな、2年ぶりか」

電話で話をするときはなんとも思わないのに、紬は目の前に悠真が現れたことで、少しドキドキした。

―― 何話そうかな、なんだか緊張しちゃうな…。

「少し、大人っぽくなった?」

そう言って悠真は優しく微笑んだ。そんな何気ない悠真の笑顔にも紬の心臓の鼓動は高まってしまう。

「そ、そうかな、なんか恥ずかしいな…」

紬は顔を赤らめて、口元を手で覆った。

「2年だもんな、紬もそりゃ大人になるよなぁ」

悠真は茶化すように笑った。

「私は前から大人ですよ! 久しぶりに会うんだから、オシャレくらいするよ!」

「そうだよなぁ、綺麗だよ」

悠真は紬より10歳ほど年上だ。紬がどれだけ頑張っても悠真の落ち着いた雰囲気には敵わない。そして、聞いた誰もが赤面するような台詞を平然と吐けたりしてしまうのだ。いくら歳を重ねても悠真のワードセンスには誰も敵わないだろう。

「う、あ、ありがとう…」

紬の顔は沸騰したような熱気を帯びた。

「さてと、まずはホテルだな」

悠真はエンジンをかけ、目的地に向けて車を走らせた。

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