合コンで元カレと再会。酔った私は彼に一緒にいたいと言うと、ラブホテルに行くことになり…
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合コンで元カレと再会。酔った私は彼に一緒にいたいと言うと、ラブホテルに行くことになり… (ページ 1)
「あ、こっちだよー!」
テーブル席に座っている男性3人組の1人が立ち上がって、こちらに手を振っている。
「こんばんは、お待たせしました~」
「初めましてー」
「わーなんか緊張しますね!」
彼らの向かいの席に着きながら、私や友人たちは笑顔で挨拶を交わす。
今日はいわゆる合コンだ。
女子大ということもあり私は高校卒業して以来、彼氏がなかなかできなかった。
すでに緊張して男の子たちの顔がまともに見れないけど、いい出会いがあるといいな…。
*****
「じゃあ飲み物もきたし自己紹介しよっか!まず俺からいきます!」
幹事の男性から順に自己紹介タイムが始まった。
「じゃあ最後に虎太郎な」
え、虎太郎…?
名前を呼ばれた彼に目を向けると、見覚えのある顔が視界に飛び込んできた。
「…〇〇大学2年の虎太郎です。よろしくお願いします」
彼はふてくされたような表情で淡々と自己紹介を終えた。
「おい虎太郎、もう少し愛想よくしろよ~」
「ごめんね、こういうやつなんだ。じゃあ女の子たちも自己紹介してもらっていい?」
「うん!じゃあ杏からね」
話が自分に振られ、私は慌てて自己紹介をした。
うそ、どうして虎太郎くんがここに…!?
硬派そうな性格はそのままなのに、かっこよくなってて顔が見れない…!
私は元カレとの思いがけない再会に混乱しっぱなしで、みんなの話が全く頭に入ってこなかった。
*****
「ううー…」
合コンが始まって1時間ほど経ち、私はトイレでうなだれていた。
私は動揺を悟られないために、強くもないのにお酒を飲み過ぎて酔いが回ってしまっていた。
「そろそろ戻らなきゃみんな心配しちゃうよね…」
私は少しメイク直しをして、トイレのドアを開けるとメンバーの1人の男性が立っていた。
「杏ちゃん大丈夫?酔っちゃったんじゃない?」
「あ、大丈夫です。すみません…」
「いやいや顔赤いよ~?俺、心配だし送っていくから!」
私は強引に腕を引っ張られ、お店の外に連れていかれそうになった。
やばい、これってまさかお持ち帰りってやつ!?
「やだ、離して!」
私は必死に腕を振りほどこうとしたけど、力が強くてびくともしなかった。
私は涙目になりながら、誰か助けて…と心の中で叫んだ。
「おい。何してんだよ」
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