大好きな人の温もり。
カーテンから差し込む光で、ほんのりと明るい室内。
准は寝息を立てていた。
私を抱き締めたままで。
午前様で、きっと疲れてたんだろうな。
それでも昨晩は、何度も求められて、私も准を求めた。
思い出して恥ずかしくなっていると、ふと左手に「何か」があることに気が付いた。
「指輪?」
薬指に嵌められた光るもの。
勿論、自分で付けた覚えはない。
見れば、ベッドサイドにも、手の平サイズの見慣れない箱。
「准…」
その胸に顔を埋めた。
「大好き」
まだ夢の中にいる准には届いていないのだろうけど。
それでも伝えたかった。
サンタクロースが目を覚ますまで、きっとあと少し。
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