地元の夏祭りで再会した元カノと。10年越しの初デートで大人になった僕たちは
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地元の夏祭りで再会した元カノと。10年越しの初デートで大人になった僕たちは (ページ 1)
「あれ?圭ちゃん?圭ちゃんだよね?」
懐かしい声に振り返るとそこには
「もしかして、夏子?中学ぶりだな!」
地元に帰省したのはほとんど10年ぶりだった。
早めのお盆休みで実家に帰ると、偶然にもその日は僕の母校で毎年行われる夏祭りの日だった。
「こっち帰ってたんだね!」
これもなにかの縁だと何の気なしに遊びにきたつもりだったが―
「今日帰ってきたばっかりなんだ。まさか、夏子に会えるとは思わなかったよ。」
「懐かしいなー。圭ちゃんと付き合ってたの、もう10年以上前なんだね。」
夏子は僕のはじめての彼女だった。
中学2年生のとき、体育祭実行委員で一緒に
なったのがきっかけで話すようになりお互い
に好意を持ち始めて付き合ったものの、
はじめての交際で2人とも照れきってしまい
結局自然消滅のような形で学年が変わる頃には別れてしまっていた。
「付き合いはじめてからより付き合う前のがたくさんしゃべってたけどな。」
「そうだね、ふたりともはじめてで緊張しちゃってたし。」
昔を懐かしむように夏子はふふっと笑った。
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