不倫相手から突然別れを告げられて…受け入れられないままに、最後のセックス (ページ 2)

『やぁ…っアッ…あぁッ…！』

いきなりの激しいピストン運動は、快楽の果てへと追い詰めていく。

『……っ…ぁあ……っ…ふ…ァッ…』

「………ッ」

いつもは熱いキスを交わしながらの行為が、今日は違う。

愛の囁きも、甘いキスもない。

「傷つけて、ごめん」

『ぁっ…ンッ……離れたくないよ…』

私の目を見れずにただ謝る姿は、変わってしまったあなたの心の中を映し出している。

身体だけを結ぶ、ひとりよがりの虚しい遊戯。

「イク…美雪、抜いて…ッ」

『あぁっ、やだ、このままで…あっ…』

私の中から逃れようとする彼を逃さまいと、自分の身体を強く押し付けた。

「ッ！…ダメ…ッ、出るって…」

逃げ場をなくした彼は私の最奥で弾け、ドクドクと脈打ちながら欲望を解き放った。

ゆっくりと腰を上げると、私の蜜と彼の白い欲が混じり合って、溢れ落ちていった。

「バカ！何やってんだよ！」

『自分でもわかんないよ。好きなんだもん、それだけだよ…』

私は…。

あなたの傍にいたい。

あなたの傍がいい。

あなたの傍じゃなきゃダメなのに…。

「俺のことは忘れて、幸せになって」

恋の終わりはあまりにも突然に。

そもそも、始まってもいないものを恋と呼んでいただけなのかな？

一番大切な貴方は、今、一番遠い人になった。