「今夜はじめて」恥ずかしがり屋のかわいい彼女、独占欲が止まらない…!
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「今夜はじめて」恥ずかしがり屋のかわいい彼女、独占欲が止まらない…! (ページ 1)
週末。寝室のカーテン越しに月明かりが淡く降り注ぐ。静まり返った空間に、芽以の浅い呼吸だけが聞こえた。
俺たちが付き合い始めて一ヶ月、ずっとキスだけで我慢してきた。
明日は二人とも会社は休み、朝食も買ってある。
ベッドに沈み込む芽以の体に覆いかぶさるようにして、俺はそっと芽以の髪を梳いた。柔らかな栗色の髪が指の間を滑る感触が心地いい。興奮する。
「…蓮、近すぎ…」
か細い声で抵抗する芽以が愛しい。けれど、逃げようとする素振りはない。むしろ、俺の腕の中に囚われたまま、怯えたように潤んだ瞳で見上げてくる。
その表情がたまらなく愛しくて、喉の奥が熱くなった。
「…ダメ?」
唇の端をわずかに上げて囁くと、芽以は小さく首を横に振った。
「じゃあ、もっと近くなってもいいよな?」
芽以の頬に手を添え、そっと指先で撫でる。じんわりと熱を帯びた肌が、俺の手のひらに吸い付くようだった。
「…っ」
芽以の肩が小さく跳ねる。
「恥ずかしがるなよ。俺の前なんだから、もっと素直になって?」
そう言いながら、ゆっくりと距離を詰める。芽以の唇に触れる寸前で、わざと一瞬だけためらう。芽以の瞳が揺れて、戸惑うようにまつげが震えた。
その仕草が、俺の独占欲をさらに煽る。
「…っ、ん…」
躊躇うような吐息を漏らした瞬間、待ちきれずに唇を重ねた。最初は優しく、それから徐々に深く。芽以の甘い吐息を奪うように、舌を絡める。
芽以の小さな手が俺のシャツをぎゅっと握りしめるのが分かった。
「…蓮…」
掠れた声で名前を呼ばれると、ぞくりとした熱が背筋を駆け上がる。
「…可愛い」
呟きながら、芽以の首筋に唇を落とす。ちゅ、と控えめな音を立てながら、白くなめらかな肌に吸い付いた。
「や…っ」
芽以が身を捩るのを、腕を回して押さえ込む。
「逃げんなよ。……俺のものにしたくなる」
耳元に囁くと、芽以の頬が一層赤く染まった。
「…俺だけ見て、俺だけ感じて」
独占欲を滲ませた言葉を紡ぎながら、さらに強く抱き寄せる。
芽以の体温が俺の肌を通してじんわりと伝わってくる。細い肩を包み込むようにして、ゆっくりと背中を撫でると、華奢で柔らかな体がびくりと反応した。
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