仲の良い会社の後輩に、満員電車の中で痴漢されて気持ち良くなっちゃう先輩OL
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仲の良い会社の後輩に、満員電車の中で痴漢されて気持ち良くなっちゃう先輩OL (ページ 1)
眠くてしぱしぱする目を、指先で柔く押さえる。
メイクが崩れないよう、目元を擦るのを我慢して小さくあくび。
あくびをして少しだけ涙が出てしまったので、それを指先で軽く拭った。
「(最寄り駅まで四十分とちょっと…はあ…毎朝しんどい…)」
愛奈が毎日乗っているこの特急電車は、停車駅が少ないため会社の最寄り駅まで早く到着する。
けれど、ぎゅうぎゅう詰めのためスマホもなかなか触ることができない、窮屈で退屈な時間だ。
愛奈はいつものように、乗車扉に軽く体を預けて目を閉じた。
目を閉じると、ガタンガタンと鳴る電車の音や、誰かのイヤホンから聞こえるシャカシャカとした音漏れが耳に入ってくる。
すると、ふと愛奈の背中の方で、誰かがもぞもぞと身じろぎをした。
「(…? 体勢キツいのかな?)」
満員電車の中で体勢が変えられずつらいのだろうかと思って、愛奈はもう少しだけ乗車扉の方へと身を寄せた。
「(えっ…!?)」
愛奈はぎょっとして思わず目を開いた。
頭を少し動かして下の方を見ようとするが、上体が扉にくっついているから下半身のほうが見えない。
「(え、これ、さわ、触られてる……?)」
右の脇腹にピタリとくっついている、太い腕。他人の体温。
太ももの付け根あたりに触れる、大きな手のひら。
ちょっとだけ、撫でるように動かされている。
「(いや、まさか…今まで痴漢なんて、一回も…)」
そこまで考えて愛奈は、ああそうか、とぴんと来た。
ラクな体勢を取ろうとしたら挟まれちゃったのかな、と。
「(痴漢と間違われないかヒヤヒヤしてるかも…)」
それはかわいそうだ、と思って再び目を閉じた愛奈は、ビクッと身体が跳ねて自分で驚いた。
右側の太ももに触れている手の指先が動いて、くすぐったさで反射的に身体が動いてしまったのだ。
「(うわ、今の恥ずかし…)」
ちょっと強引でもいいから腕を引き抜いてくれないだろうか。
恥ずかしくてちょっと顔が熱くなったのを誤魔化すように、愛奈は顔を下へ向けた。
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