大好きな彼と両思いなのはいいけど…こんなに束縛してくるなんて聞いてないっ♡
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大好きな彼と両思いなのはいいけど…こんなに束縛してくるなんて聞いてないっ♡ (ページ 1)
明日奈は気が付くと、ベッドの上で両手両足を拘束され、あられもない姿をさらしていた。
「…気が付いた?30分くらい眠ってたみたいだけど…」
「あ…律…くん…」
明日奈の彼である律が、近くで黒光りしたディルドを持っているのが分かる。
ああ…思い出した…。
明日奈は気絶する前の出来事を思い出して、うっすら笑みを浮かべた。
*****
時刻は午後5時半。
大学のサークル活動が終わり、明日奈は今日とてもはしゃいでいた。
「明日奈、あんた今日テンションおかしいわよ。なんかあったの?」
「へへーん♪よくぞ聞いてくれました!」
それもそのはず、今日は律の家に初めて泊りをする約束をしていたのだ。
溺愛してやまないサークルの同級生彼氏とのお泊りデートではしゃがない女はいないだろう。
「でもねえ…、こっちからすればやっとって感じよね。2人とも両思いだったのに、なかなか進展ないんだもん」
「うちらは奥手なのー!簡単に手に入ったら、面白くないでしょ?」
「それもそうだけど…。ま、楽しんでおいでよ。なんかあったら教えてよ~」
「あったりまえじゃん!即報告する!」
そう言って明日奈は友達に別れを告げると、律の元へ急いだ。
スキップしながら明日奈は律のことを考える。
「そうだ、食後のケーキでも買っていこうかなっ♡」
独り言を言いながら、大学生には少し奮発しないと買えないケーキ屋へ向かっていた。
明日奈と律は大学からの同級生で、サークルも一緒だった。
お互いに美男美女の2人は、大学に入学してから3年間、気持ちを内に秘めたままだった。
そんな奥手な2人の後押しをしてくれたのは紛れもなく周りのサークルの面々で、最近になってようやく進展し、晴れて付き合う事となったのだ。
聞くところによると、2人ともお互いに一目惚れしていたようで、3年越しに付き合えた喜びはかなりのものだった。
そんな経緯があって、2人は今、幸せの絶頂にあったのだ。
ケーキを買い終えて明日奈は律の家へ向かう。
いつも屋外デートだったので、律の家へ行くのは初めてなのだ。
泊りということもあるので、明日奈は少しの期待を寄せる。
ハタチも過ぎて、もう私たちは大人。ってことは…セックスも、しちゃうのかな。
明日奈は人よりも性欲が強いことは自負していた。
週に4回以上は一人で自分を慰めるし、もちろん律を思って手を動かすこともあった。
律の性欲がどんなものなのかはわからないが、あまり引かれないようにしなくては。
何事も、最初が肝心なのだから。
*****
律の家に着いた明日奈は、少し驚いた。
オートロック式のセキュリティ対策万全な高層マンションに律は住んでいたからだ。
「…す、すごい…お金持ちとは、少し聞いたことあったけど…」
そんなことをつぶやきながら、律の部屋へ向かった。
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