出張先のホテルで上司と同室に…シャワー上がりの上司はかっこよくてドキドキしてしまい…

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出張先のホテルで上司と同室に…シャワー上がりの上司はかっこよくてドキドキしてしまい… (ページ 1)

「本当に申し訳ございません、当ホテルのミスなので近くの系列ホテルのご案内が出来ますが…。勿論タクシー代もお支払します」

生真面目そうな顔をしたビジネスホテルの受付のお姉さんが頭を下げた。
どうしようかと私と桜田さんは顔を見合わせた。

今日はとある取引先に担当者である私と、部長である桜田さんと二人で出張に来ていた。
すこし大きなミスに巻き込まれて四苦八苦したうえに、そとはあいにくの大雨。
食事をすませてホテルにチェックインをしようとすると二部屋予約したはずが、ダブルルームの予約になっていた。

こうして受け付けのお姉さんは丁寧に謝罪と、代替案を出してくれているが私達にはもうここから移動する大量は残ってない。

「…桜田さんが良ければもうダブルにしませんか?私疲れてくたくたで…」
「俺は男だぞ、稲葉。くたくたなのは同意するが…」
「桜田さんが大丈夫ならもうオッケーです。もう今夜だけダブルで寝ましょう」
「…そうするか。あの、もう今日はダブルで大丈夫です」

ミスをしたことで死にそうな顔をしていたお姉さんは顔を上げるとパッと顔色が良くなっている。
皆疲れてるんだな、なんて受付を済ませる桜田さんをぼんやりと考えていた。

「じゃあ部屋行くぞ、後でセクハラで訴えるとか勘弁してくれよ」
「じゃあ襲ったりしないでくださいね」
「アホか」

*****

「お風呂先ありがとうございました、どうぞ。結構広かったです」
「そりゃどうも」

案内されたダブルルームは清潔感があって広々としていた。
桜田さんが言うにはホテル移動の代わりにスペシャルダブルとかいう一番広いダブルルームを案内してくれたらしい。
それでも所詮はビジネスホテルのダブルルームなので、狭いには狭いし個人の空間はユニットバスぐらいしかない。

狭い部屋で男女が二人きり、お風呂に入って少しスッキリした頭で今の状況を再確認すると途端に顔が熱くなった。
どうせ何もしないだろうとタカをくくって、ホテルに備え付けの浴衣タイプの室内着の下には普段通りパンツしか身に着けていない。
化粧は全て落としてすっぴんだし、もしかしなくても結構大胆すぎる?

桜田さんはちょっとがさつな所があるけれど、仕事が出来て容姿も整っているので社内では結構モテる。
そんな相手と今日ベッドを共にするなんていいんだろうか。
 
「スキンケアか?女って大変だな」
「うひゃ!?」

後ろから突然声をかけられて持っていた化粧水の容器をベッドに落とす。
運良く中身が溢れなかった容器を拾い、文句の一つでも言おうと振り返ったが私は言葉が出なかった。

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